こちらでは11月19日に公開だったのに、試験があったりしてなかなか観に行けず。公開後約1ヶ月経ってようやく観に行くことができたんだけど、もっともっとに書き込むのはだいぶ遅くなっちゃった。
日本でも公開されてもうだいぶ経つし、人気ももう下火でしょう。

最初の印象としては、「みんな大きくなったねぇ」としみじみ思ったこと。
今回最もその感が強かったのは、ネビル役のマシュー・ルイスくんだった。最初は彼が誰なのかわからなかったもの。ようやくネビルだと気づいた時、ほんとに「大きくなったねぇ」としみじみ思ってしまった。ダニエル・ラドクリフももちろん、ルパート・グラントも、もう子役という感じじゃなくなって来たね。一作目が公開されたのが2001年だから、撮影は2000年くらいには当然やっていた訳で、そうだとすると、5年もたったわけだ。大人の5年はそんなに大きく変わるわけじゃないだろうけど、子供はね。「北の国から」の純がどんどん大きくなっていく様子を見るのも感動的だったけど、この作品が完結するまでずっと同じメンツでできるといいんだけどね・・・
たしかハリーポッターは9作シリーズだと聞いた。これはまだ4作目で、5作目の公開は2007年の予定のようだから、うーん、先は長いぞーーーもう学校に通ってるようには見えないほどみんな大人になり過ぎちゃうんじゃないだろうか?

お話も十分楽しめた。
ハリー・ポッターの原作は子供だけでなく大人まで魅了している。というか、だんだん大人向けになってきているような気がしないでもないかな。ちょっとトーンが暗くなってきているような気がするし。それにしても、人間の想像力ってすごいよね。何もないところからこんなお話考えちゃう訳だから。今回で映画は4作目。うーむ、最後まで撮りきる間にハリーはどんどん大きくなっちゃって、「おいおい、君はもう学校に通う年じゃないだろう!」っていうふうになっちゃうじゃないかと心配になるのでした。これはやっぱり劇場で観るのがお薦めの作品。
原題はfour weddings and a funeralというタイトルで、何が起こるのか観る前からある程度想像がつく。笑いと涙を上手くとりまぜた内容で、観終わった後は気分がよかった。

10年くらい前の映画なんだけど、ヒュー・グラントが若く見えてびっくり。一番最近彼をみたのはブリジット・ジョーンズの2作目だったんだけど、そのときには目尻の皺も結構目立ってたし。うーむ。もしかしたらこのフォーウェディングの中で彼がかけている眼鏡のデザインのせいかな。今観るとちょっと古くさい感じ。

この映画の見所のひとつは、イギリスのいろんな結婚式のスタイルじゃないかな。田舎の教会で式を挙げて、だだっぴろい広場にテントを設営してそこで披露宴みたいなものをやってたり、ゴージャスな教会で式を挙げて、日本で言えばホテルの披露宴会場みたいなこれまたゴージャスな感じのところで披露宴とか。スコットランドでの式は、スコットランドの伝統にのっとって、男性がみんなキルトをはいているのもおもしろい。あ、あと、女性の正装には帽子も欠かせないらしい。たしかに、皇室の皆様はたいてい何かかぶっているよねー。夜のパーティーは違うんだろうけど。日本ではあまりみかけないけど、きっとイギリスでは今でも帽子は日本よりはずっとよく売れているに違いない。

それにしても、友達の結婚式に出席し、そこで知り合った人と結婚するってのはどこの国でもあるらしい。人が結婚するのをみると結婚したいかもしれない気分になるのは世界共通か?日本でも、新婦側の友人(女性)が、新郎側の友人(男性)を「値踏み」していたりするのに遭遇したことあるけどねー

結末はなんとなく観る前からわかっていたような気もするけど、でも、観終わった後はなんだかほのぼのとして幸せな気持ちになれる。ところどころに上手く織り込まれている笑いもいい。ローワン・アトキンスもいい味だしてた。ヒュー・グラントの出ている作品で、イギリス製のものは今まで外れがなかった気がするな。意外な展開や奇抜な演出なんかはないけれど、観て損はない作品かと。

Jarhead

2005年11月20日
辞書によれば「脳たりん」とかって意味らしい。でも日本語字幕付きの劇場予告を観ると、「丸刈り頭」と訳されてたね。日本ではお正月頃の公開でしょうか。うーん、別に劇場に観に行くまでもないかもしれないけど、かといってできが悪いかというとそうじゃない。戦争を描いた映画だもの、観終わって爽快な気分になれるものではない。

この映画は、実際にスナイパーとしてパパ・ブッシュ時代の湾岸戦争に行った作者が書いた原作本を映画化したものらしい。

この映画で良かったなと思うのは、ハリウッド映画にありがちな、「戦場で、兵士たちはこんなに頑張ってる。彼らをサポートしなくちゃ!彼らは国のために戦ってるんだから!」的な、愛国心を煽る内容にはなってなかったことかな。兵士たちは「かっこ良く」は描かれていないし。

国のために危険な任務に就いてる・・・はずの兵士たちだったんだけど、砂漠の中でひたすら、戦闘らしきものは何もない状態にほおっておかれる。戦争に来たつもりで、でも砂漠の中で「何のためにここにいるのかわかんない」って状態で過ごしていると、どうやら兵士の精神状態は勝手にどんどん追い込まれていくようだ。人のよさそうな主人公も、変な夢を観たり、おかしな行動をとったりして、どんどん追い込まれていく様子が結構リアルで、実際に戦場にいる兵士たちは、敵から放たれるミサイルなんかより、自分の精神状態を如何に「普通」に保てるかという部分でつらそうだった。戦争することを決めたのは危ない戦場じゃなくてホワイトハウスにいる人たちなんだけど、それに付き合わされる彼らも本当に大変ね。と思ってしまう。

どうでもいいんですけど、この映画で主人公を演じているジェイク・ギレンホールって、メジャーリーグにいるピッチャーの石井にちょっと似てるように思うのは私だけかな。2人の共通点は、「人がよさそー」ってことかな。あ、ちょっと言い方変えると「頭あんまりよくなさそー」なんだけどね。いやいや、顔で人は判断できませんから。ほんとのところはどうかわかんないんだけど。

そんなわけで、特にお薦めってわけじゃないけど、愛国心を煽らない作りには賛同できたね。この映画を観たときにやってた予告編に「Annapolis」っていうのがあって、海軍兵学校のお話みたいなんだけど、こちらは、愛国心煽る感じっぽかったなー。スパイダーマンでお友達役だったジェイムス・フランコくんが主役の様子。観に行かないと思うけどね・・・

DERAILED

2005年11月17日
日本でもそのうち公開されると思います。
直訳すると脱線なんだけど、クライブ・オーウェン演じる主人公のチャールズがどんどん道を踏み外して深みにはまっていく様が観ていてなんともいえず不安になるというかなんというか。

どうして道を踏み外し始めたのかってことに観客が納得できるように、クライブ・オーウェンの仕事と家庭が最初は丁寧に描かれている。観ているときはそうは感じないけど、こうして振り返ると、なるほどって思うんだよね。この映画の「怖さ」は、こうして道を踏み外して、どんどんどんどん深みにはまっていくってことが、誰にでも起こりうるっていう部分だと思う。

この作品の舞台はシカゴ。10月から始まるんだったかな。9月だったかな。秋の終わりから冬って感じで、雨の日シーンが多いし、寒そうだし、ちょっと陰鬱な感じがこの作品のイメージにぴったりかも。もしこれがカリフォルニアだったら、なんかお空が明るくてちょっと困ったことがあっても「ま、いっか」みたいな感じになっちゃいそうで、主人公が精神的に追いつめられていく様は表現できないかもね。

これはやっぱりストーリーを楽しむお話なので、あまり書かない方がいいかと。私がクライブ・オーウェンを初めて観たのは、「グリーン・フィンガーズ」っていうお話で、彼は弟を殺しちゃって服役中の囚人の役だったんだけど、彼はこういう、「何か問題を抱えて悩む役」がぴったりかも。顔が深刻そうだからね。いわれてみれば「キング・アーサー」もそういう感じだったな。顔は変えられないからしょうがないけど、ニコール・キッドマンみたいに割とどんな役もできる人もいれば、彼みたいに「悩む人」の役しかしない役者さんもいるのね。成功するかどうかは知らないけど、彼の「おちゃらけ笑わせ役」っていうのも、ちょっと観てみたい気がするけど。

「あーもう!どうして次から次へとこの人は深みにはまっていくんだよぉ」っていう風に感じているときに出ている脳波があると思うんだけど、この脳波が、ずーっと最後まで出てると思う。とにかく、最後まで緊張感がある映画だった。

奥様は魔女

2005年11月16日
日本でももう夏に公開されてたのね。こちらでDVDで観ました。

大人気だった「奥様は魔女」と、現在のショウ・ビズの裏側みたいなものをうまくミックスして現代のラブストーリーに仕上げましたって感じかな。もう終わっちゃってるので劇場に行く人はいないと思いますが、DVDでも十分。しかも、そんなに急いで観る必要もないかと。別に、ダメな作品って訳じゃないんだけど、可もなく不可もなくみたいな。

それにしても、ニコール・キッドマンはどうしてこんなに奇麗なんでしょう。なんか肌の内側から白い光が出ているよう。この人の演技を「すごい」って感じたことは特になかったんだけど、この映画の中では、「普通」の生活に憧れて人間界に降りて来た魔女なので、「世間知らずでかわいい」って感じがよく現れてた気がする。と考えると、彼女はその時その時で、きちんとその役になりきっていて、それが自然すぎて「演技がすごい」と思ったことがなかったのかもね。女優なんだから当たり前かもしれないけど、中には「この人はこういう役柄しかできないよね」みたいな幅の狭い俳優・女優もいるわけだから、なんでもこなせちゃう彼女はすごいのかも。

「普通の人間界での生活に憧れて」なので、彼女が人間界で暮らし始めるお家は、「こんな家に住んで・・・」っていう理想のお家なのだ。車もコンバーティブルの薄い黄色のバグ。私はこちらでシルバーのコンバーティブルのバグに乗ってますが、かわいさではあの色には負けるね。薄い水色もあるんだよ、あの形には。

私は「奥様は魔女」のオリジナルのテレビはあまり観たことがないんだよねーたぶん、これを観たことがある人の方がもっと楽しめたんじゃなかろうか。きっとあの「鼻を動かす」わざも流行ったに違いない。

イザベルの父親役でマイケル・ケインが出ている。観ながら「あーこのおじちゃんどこかで観た!最近どこかで観た!」って思いながら観てたら、「バットマン・ビギンズ」の執事のおじちゃんでした。もちろん他にもいろいろ出てるけど、最近ではこれかな。現代のCG技術のおかげで、このお父さんが、娘を心配するあまり、冷凍食品のパッケージから、缶詰のグリーンジャイアントまで、いろんな形で出て来るのがちょっとおもしろかった。これは、オリジナルでは楽しめなかった部分かと。

「いつか観る」リストに入れてみてくださいませ。

スペース・ボール

2005年11月14日
スター・ウォーズのパロディですな。
まったく脳みそを使わずに楽しめます。
っていうか、まあこちらでは英語で観ているので、英語が理解できてない部分ではきっと100%楽しめていない部分があるんだけど、そんなことはいいからとにかくぼーっと観るのにはいい作品かと。

どうでもいい話なんだけど、最近映画や音楽の著作権がうるさく言われてますね。アメリカの著作権法では、(いろいろ細かい要件はあるけど)とりあえずパロディは著作権侵害とはならないとされている。パロディは概ねオリジナルの作品をネタに笑いをとるわけだから、オリジナルの製作者にとってはおもしろくないこともあるのかもしれないけど、そこで文句を言ってはいけないのです。「パロディが作られるくらい、自分の作品も世の中に認められたのねーー」って広い心を持たないと。

このスペース・ボールがスター・ウォーズのルーカスの気分を害したとは思えない。だって、全然比べ物にならないほどバカだもん。メル・ブルックの作品なんだけど、彼の「プロデューサー」っていうミュージカルはおもしろいらしい。この「スペースボール」くらいしか観たことないような気がするけど、この人の笑いの質は罪がないというか、「もしここでこうだったら笑えるだろうなー」みたいなものをどんどん作品に盛り込んだという感じで、きっと、作る時は、みんなで集まって、アイディアだしあって、「こういうのどうかな?こういうシーンで、このキャラクターがこんなことをやって、そしたらこいつがこう反応して・・・」。そのミーティングの中で、みんながお腹を抱えて笑ったネタを「それ!使おう!」みたいな感じで作品を作ったような気がする。いや、実際のところはわかりませんけど。

もうなんか疲れたーーってときに、脳みそ使わず笑うのにいいじゃないでしょうか。でも、「スター・ウォーズ」のパロディだから、やっぱりオリジナルを観ていた方が笑えるのかもね。

あー、コメディ映画を現地の人と同じタイミングでゲラゲラ笑えるほど英語がわかるようになればと思うのですが・・・

Zoolander

2005年11月13日
どんな映画なのか全然わからないまま観始めたんだけど、観終わったときには結構いい気分。ちょっと非現実的な雰囲気もあって、それが、この映画全体をなんかコミックみたいなテイストに仕上げてるのかも。

主人公のデレクがModel of the Yearでライバルのハンセルに破れるところからお話は始まる。このデレク、ハンセルに破れるまでは、単なる「嫌なヤツ」って感じ。自分のことをカッコいいとお鼻高々感じがするから。でもModel of the Yearで大失態をやらかし、失意にくれる様はかわいそう。最後までふざけた感じは消えないけど、この作品の中のテーマはちょっぴりおばかなデレクの自分探しの旅でもある。

がっかりきたデレクをモデル仲間たちは励ましてくれるんだけど・・・こいつらがまたバカなんだ。つまり、デレクも仲間のモデルたちも、憎めないけどバカなやつらなのだ。よく見てみると、「体脂肪3%、脳みそ1%」ってサブタイトルがついているじゃありませんか。そっか、観る前からこれはおばかな映画だとわかっていなければいけなかった。

ちなみに、デレクのライバルハンセルはオーウェン・ウィルソンが演じている。今まで観た映画ではコメディが多いけど、例えばエナミー・ラインみたいな、少しシリアスなアクションものに出ていたとしても、彼のお鼻が気になってきになってしょうがない。何か不思議な形なので。ハンセルもバカなんだよーー。っていうか、この映画に出て来るモデルたちは、みんな常識外れっていうか、ちょっと一般の人たちとは別の世界に住んでるもんだから、そのダメっぷりが笑える。

デレクを演じているベン・スティラーって、私これまでにほとんど観たことないかも。どうやらテレビで「ベン・スティラー ショウ」っていう番組を持っていたらしい。きっと人気者に違いない。

なんだろねーあまり書きすぎるとまだ観たことない人にはストーリーがわかっちゃって面白くない気もするし、でも、書いても書かなくてもだいたい筋は読めますよってお話って気もするしなー。

この作品は、なんか映画全体から感じられる独特の雰囲気がおもしろかった。結構楽しめた作品だった。

Be Cool!

2005年11月8日
一言でいうと、なんかどこかで聞いたことあるようなストーリーかなって感じ。ストーリーは、「ロック・ストック〜」とか「スナッチ」と似たようなテイスト。ここまで言ってしまうと。これらの作品を観た人たちにはストーリーは大筋わかってしまったようなもんだね。この作品は、ストーリーを楽しむ作品ではないと思うので、それはしょうがないかと。

この作品の中で楽しみたいのは、たくさんの登場人物たちのキャラクターかな。出演している俳優陣が結構豪華。トラボルタとユマ・サーマン以外にも、ザ・ロックが出ていたり、ヴィンス・ヴォーンが出てたり。あ、でもこのヴィンス・ヴォーンは、こちらでは最近コメディものでよくみかけるような気がするけど、日本で映画を観ている時にはあまり観た覚えがない。ザ・ロックが出ているってことは、観終わって、出演者のことを調べている時に初めてわかった。今回のザ・ロックはゲイの役だったので、いい味だしてたけど、全然気づかなかった。とにかく体格がいいので用心棒として雇われているんだけど、実はゲイ。そのギャップがおもしろいし、この映画の中での彼の「決め表情」はなかなかみもの。おもしろいよ。

他にも、娘に対しては親ばかで、銃だの暴力的なシーンなんかは絶対に見せないようにしているギャングの親分とか、銃を持つとつい撃ちたくなっちゃう下っ端とか、正直言って、この作品の中で一番魅力にかけた登場人物はトラボルタ扮するチリかもしれない。なんか飄々とした役柄は、『ソード・フィッシュ』のそれとそっくりで、しかも、このBe Coolのパッケージも『ソード・フィッシュ』のパッケージの写真とそっくり。写真のテイストがちょっと違うだけなんだもんなー。偶然かもしれないけど、もうちょっと工夫して欲しかったな。

日本ではまだ劇場公開もされてないだろうか?されるのかな?こちらではもうDVDになているけど・・・うーん、劇場に行ってまで観るほどのものではない気がする。これは、おうちでDVDで観ればいいんじゃないかな。

THE DOOM

2005年10月26日
この作品はゲームの映画化なんだって。
先週の金曜日に全米で公開されたんだけど、週末のランキングでは見事1位だったよ。ゲーム自体がよっぽど人気があったのかな。
時々気持ちの悪い生き物とかが出てくるのは私の好みではないのだけど、全体的に見てなかなか面白い作品だった。

この映画で一番印象的だったのは、「ゲームの目線」で描かれている部分があったことかな。「バイオハザード」とかもゲームの映画化だと思うんだけど、自分が実際にゲームをしている時の画面が映画の中で出てくることはなかったと思うのね。でも、今回の作品にはそれがきっちり描かれていた。これって、ゲームのファンたちへの大サービスだと思うの。
うちの夫がこれがゲームの映画化だって観る前に教えてくれていたから、「ははぁ」と思って観たけど、知らずに観たら、わけがわからなかったかもしれない。

あと、「そういうものなのかねぇ」と思ったのが、女性研究者の一人が、得体の知れない生き物たちも、ザクザク解剖とかしていくところ。一般人の私には、まずその生き物自体に触れたくないし、見たくもない物なんだけど、研究者は、「いったいこの生き物はなんなの?知りたい!知りたいっ!!」っていう気持ちのほうがずっと強いんだろうな。
顔色一つ変えずに、お腹を割いて、ザクザク内臓を取り出すその研究者の姿の方が私には怖かったよ。ふぅ。

今回はジョン役で出ているカール・アーバンが、LOTRのエオメルだってすぐにわかった。データベースで調べてみると、彼が2002年の「ゴースト・シップ」以降に出ている作品は全部観ていることが判明。「ボーン・スプレマシー」にも出てたんだ。それは気づかなかったな。「リディック」に出てたのは覚えているけど。顔に特徴があるから、おとり捜査官役とかには向かないだろうな。あと、人ごみに紛れて逃走とかも難しそう。
「この顔見ませんでしたか?」って写真見せられたら、「見た!」ってすぐに言われそうだもの。

実際のゲームを知らないから、途中まではThe Rock扮するサージが主役だと思っていたよ。これも、ゲームをしたことがある人には、ジョンが主役だってことがすぐにわかったんだろうか?どれくらいゲームと同じで、どれくらい映画のために作られたストーリーなのかわかんないけど、最後まで楽しみながら(あと怖くもあったしね)観られた。
日本でも公開されるかな?ゲームが日本でも人気だったんだったら公開されるんじゃないだろうかね。
1作目の「〜大冒険」の方が期待を大きく上回る笑わせっぷりだったので、勢いで2作目も観てみた。どちらが好きかといわれれば、うーん、私は「〜大冒険」の方が好きかな。その理由が、作品として1作目のほうがより笑えるように作られていたからなのか、1作目のほうが全く期待しないで観たから評価基準が低かったからなのかはわかんないんだけどね。

作品そのもののノリは、前作と同じ。何やらはちゃめちゃなストーリー展開で、最後までとにかく勢いで持って行く感じ。今回の私のお気に入りキャラはGrim Reaper(死神)。作品中で一番笑ったポイントも彼との絡み。だって、あんな顔してて、めちゃくちゃおちゃめなんだもん。しかも、死神のくせに、あきらめ悪いし、負けず嫌いだし、ゲーム弱いし、人間臭い。そそ、この「人間臭い死神」っていうのが笑いを誘う。

あと感心したのが、「子供にとって怖いもの」をうまく描写してたことかな。大人からしてみればどうってことないものでも、子供にとってはめちゃくちゃ怖くて、大人になっても覚えているほど怖いものって、誰にでもあると思う。この作品の映画でそれが描かれているんだけど、こういうのを描いた映画って初めてだな。
でも、「あー、わかる、わかる、子供にとってはこういうの、めちゃくちゃ怖いに違いない!」って、これまた共感してしまった。

とにかく、この作品も、なんか疲れたときに観てみてほしい。
あまりのバカバカしさに、またしても癒されるに違いない。
こんなふざけたタイトルの映画、レンタルショップで見かけても絶対借りないでしょう?絶対借りないね。たとえ主演の片方が若かりしのキアヌ・リーブスだとわかっても。私だったら絶対に借りなかった。タイトルから駄作臭がプンプン漂ってるもの。でも、今回は最初から友達に「おバカ映画だよー」と断られた上で観たので、基準は低かったのかもしれない。低かったのかもしれないけど、おかしかったんだな、これが。バカバカしくて。

1989年の作品で、キアヌ・リーブスが若くてびっくりする。
ビルとテッドがタイムマシーンでいろんな時代に飛んで、歴史上の有名人たちを次々さらってくる。で、さらってきた人たちがあちこちで騒動を起こすんだけど、この騒動が傑作!なんのひねりもないといえばそうなんだけど、「たしかに、ベートーベンが現代に来ちゃったらこんなことになっちゃうかもしれない」とか、「チンギス・ハーンだったらこんな騒動を起こしかねない」と、なんかうなずけるところがめちゃくちゃ笑える理由なんだと思う。ってことは、歴史上の有名人たちのキャラクターみたいなものを上手くつかんでいるってことだね。

15年以上前の作品だから映像的なちゃちさは否めない。だけど、今にして思えば、もしこの作品にクールな映像が使われてたら、たぶんこんなに面白くないに違いない。なんともいえないB級作品具合が面白さに拍車をかけているともいえる。

気合を入れてみなくていいです。
でも、暇な時、ちょっと疲れている時に観るといいんじゃないかと。時間も90分と、映画にしては短め。でも、ゲラゲラ笑えるはず。借りる時は、ついでに2作目の「ビルとテッドの地獄旅行」の方も借りちゃって下さい。

この作品は友達に薦められて、別の友達と一緒に見たんだけど、その後しばらく私たちの間では”How’s it going!” “Excellent!” “Catch you later!”が流行ったのでした。

Four Brothers

2005年10月3日
うーんと、まず、私はこの作品を字幕なしで観に行くにはまだまだ未熟でしたっ!
すみませんでしたっ!
っていうのが正直な感想かな。

敗因その1
アフリカン−アメリカンの独特の訛りとかもちょっとあったりして、それが聞き取れなかったりする。

敗因その2
アフリカン−アメリカンの顔が見分けられず、途中で誰が誰やらわからなくなってしまったりする。

という、二つの原因のために、この作品を100%楽しむことはできなかった。
なので、ほんとはもっと面白いのかもしれないけど、頭の中に「??」が浮かんでる間に話が進んじゃったりしたので・・・

とはいえ、まったくわからなかった訳じゃない。
やや暴力的な描写が多いとはいえ、兄弟とか家族の絆がテーマになっていることに間違いは無いし、兄弟それぞれが母親を思い出すシーンには、結構ジーンと来て、涙がこぼれそうになったりして。出て来る人が普通にショットガンとか持っているっていう時点で平和に暮らしている日本人にはまったく別の世界のお話になっちゃうんだけど、泣かせどころはアメリカ人も日本人も同じらしい。

さて、この作品は日本では公開されるだろうか?
公開はされなくても、ビデオにはなるかな。
もう一度、ちゃーんと観たいと思うのでした。日本語字幕付きで。

Flightplan

2005年10月1日
「なるほどそういうことだったのね!!」
と、終盤に差し掛かってようやくこの映画の謎がとける。
日本ではいつ公開になるんだろうね?これは絶対面白いから、劇場に観に行く価値があると思うな。先週は、全米第1位を記録してたし。この作品ではほとんど言葉の壁を感じなかった。

すでにTVCMなんかでも流れちゃってるから、ここまでは言ってもいいと思うけど、ジョディー・フォスターは、飛行機の設計者という役どころ。娘と一緒に乗り込んだ自分が設計した飛行機の中で、疲れて寝てしまい、目が覚めると娘がいなくて・・・と、「飛んでいる飛行機の中で子供がいなくなるはずがないのにいったい何故???」というところからお話が展開していく。

この作品が面白くて、これは劇場に観に行く価値があるってことを強調するために、一つだけ、ストーリーに関して言うことを許してほしい。
先日観た「フォーゴットン」。子供を亡くした母親が、ことの真相に迫っていくという展開はちょっと似ているんだけど、こちらは掟破りのストーリー展開をしたのでB級の烙印を押しました。
このFlightplanは違うよ。そんな掟破りじゃなく、きちんと作られているから安心して観に行ってほしい。ほんとに終盤に差し掛かるまで、私にはこの展開が読めなかった。

これから観る人にストーリー展開の選択肢をなるべく残しておくために、ちょっと控えめな表現で言うと、飛行機の中でパニックが起こったときに、9.11以来アメリカにはびこっている偏見が露出するシーンがある。このシーンにはちょっと胸が痛んだ。アメリカ人はこのシーンをどんなふうに観ていたんだろう?

ジョディー・フォスターは今年で43歳。
この人は美貌を売り物にしているわけじゃないからかもしれないけど、アップにすると結構シワが目立つようになったなー。実年齢よりももう少し老けて見えるような気もしますが。最近15歳年下の彼と結婚したデミ・ムーアも同じ1962年生まれの43歳。二人の誕生日は1週間くらいしか違わないんだけど、デミのほうが若く見えるかな。ま、最近デミのアップを観る機会がないので、もしかしたら同じくらいなのかもしれないけどね。

そんなわけで、日本での公開が待ち遠しいこの作品。
最後まで飽きることなくドキドキしながら観られるよ。乞うご期待!
この作品は、英語字幕ではちょっとキツかったなー
セリフが面白い作品だと思うのに、わかんないところがいくつかあって・・・
学校でも、他のクラスメイトたちが先生の言ったことについて笑ってても、なんで笑ってるのかまったくわかんない時あるし。
まだまだですわぁ。

とはいえ、かなり笑わせてくれる。
一番大笑いしたのは、コリン・ファース扮するマーク・ダーシーとヒュー・グランと扮するダニエル・クリーバーの乱闘シーン。この闘いっぷりがめちゃくちゃおかしい。結構長いシーンだったんだけど、笑いっぱなし。

あとは、マーク・ダーシーの「彼氏」っぷりが最高。
マークの顔とダニエルの顔とではどっちが好きかと言われたら、私にとってはダニエル。でも、女の子を自分に夢中にさせることが生き甲斐のダニエルが繰り出すいろんな技(耳当たりのいい言葉とか、ディナーとかで雰囲気を盛り上げることをここでは意味してる)よりも、一緒に過ごした翌朝、「じゃね」って分かれてからもこっそりブリジットの後ろについてきて、"I miss you, too."って後ろから言ってくれるマークのほうが、女の子を幸せな気分にすると思うな。このときのブリジットを観て、「キャー 私もそんなふうにされたいっ!」と思う女性は多いはず。

でもなー
全般的に観ると、一作目と比べややインパクトに欠ける感がある。これは、言葉の壁のせいなのか、それとも作品としてそうなのか・・・判断が難しいとこだね。

今はDVDになっていると思うので、DVDで観るならまあいいんじゃないでしょうか。たしか、この作品が劇場公開されているときも、「ま、これはDVDでいいかな」と思っていた気がするけど、そのとおり。
ちょっと期待しすぎちゃってたのかもしれないな。

LOVERS

2005年9月27日
こちらではHouse of Flying Daggersっていうタイトルなんだけど、日本でつけた「LOVERS」の方が、この作品のことをかなり的確に表しているような気がするな。そして、日本で観ていた限りでは、TVCMやプレビューでもネタバレがなかったので、「そう来るか」と、ストーリー展開にも意外性があった。

と、私は感じたんだけどね。
鋭い人は「そんなことじゃないかと思ったよ」なーんて思ってたりもするかもしれないけど。

そっかー
この映画の中で印象的だったことについて書こうとすると、ネタバレしちゃうなー。
まいったなーあんまりかけないや。

チャン・イーモウの「HERO」に次ぐ作品ということで、この作品の中でも「色」がとてもきれいに使われていた。緑の衣装、竹林の緑、紅葉する山々、降り積もる雪で真っ白になっていく景色などなど。

そういう意味では、この作品に限っていえるわけではないけど、映画っていうのはいろんな要素を含む芸術だなあと。ストーリーが人を感動させることもあれば、映像が深く観る人の心に残ったり、音楽が印象的だったり。アクションに興奮させられたり、俳優に感情移入しちゃって涙しちゃったり。

ストーリーに関係ないところでこの作品を評価するとすると、この作品は、色の使い方がとても美しいのと、アクションがおとぎばなしっぽくて好きだったかな。竹林の中で闘うシーンがあるんだけど、竹から竹へ軽やかに飛び移っていく様は、私の大好きなシルク・ド・ソレイユのショーを思い出させてみていておもしろかった。
竹から竹へ飛び移って闘うなんて、現実じゃあり得ない!と思う反面、シルク・ド・ソレイユのショーでは実際にやってみせているので、「うーん、中国4000年の歴史の中では現実にあのような闘い方もあったやも知れん」と思ってしまう。
どうなんでしょう?

メイキングのなかで監督も行ってたけど、この作品のテーマは「愛」なんだって。たしかにこれまでの「グリーン・デスティニー」や「HERO」といった作品よりも、そういう要素が強いよく出てたかな。チャン・イーモウ作品が好きな人は、この作品も観て損はない。

SIN CITY

2005年9月25日
もともとコミックが原作で、しかも原作者が制作に携わっているため、私はその原作を読んだことはないんだけど、原作の雰囲気をかなり忠実に映像化しているんじゃないだろうか。

3人の男たちが、自分の愛する者のために、どんなふうに闘うかを描いているんだけど、この作品は(も?)、観る人によって評価が大きく分かれるだろうな。

まずはその映像。
コミックの雰囲気を出すために、モノクロで描かれているんだけど、ところどころ色がついている。赤いドレス、赤い唇、邪悪な黄色、青い目、緑の目、きれいな金髪。
モノクロの中で始めてこういう色の使い方をする映画を観たのはスピルバーグの『シンドラーのリスト』だったんだけど、その前から使われていた手法だろうか?
それともスピルバーグが使い出したのかな?
こんなふうに他の作品にも用いられる手法を初めて使ったんだとすると
やっぱり彼はすごい監督だなーと。

悪い側面もある。
この作品のスペシャルゲスト監督は、『キル・ビル』のタランティーの。
言わんとすることがわかるでしょうか?
手がスパッと切られて血がピューっとでたり、首がゴロリと転がったりするわけですよ。私はこういうのは好きじゃないので、そういうシーンを見ると「やれやれ」と思っちゃう。

この作品、出演している俳優陣が豪華なの。
ブルース・ウィリス、クライブ・オーウェン、ジョシュ・ハートネット、イライジャ・ウッド、ベネチオ・デル・トロ、ミッキー・ロークなどなど。
それぞれ一人でも主役をはれる俳優陣をここまで揃えられるのもオムニバス形式の映画ならではかもね。(ミッキー・ロークはあまり最近観ないけど)

デル・トロが、映画の中で幽霊みたいにほんとに気持ち悪く、「うわーすごいなー。雰囲気でてるなー」と思ってたんだけど、DVDについてた特典映像に出てくる「生」のデル・トロとあんまし変わらないんでびっくりした。
え?素顔でもあんなの?

そうねぇ、『キル・ビル』が好きな人はこの作品も好きだと思うよ。
でも、「『キル・ビル』ねぇ・・・」な人は、劇場に観に行く必要はまったくありません。暇なときにDVDで観れば十分かと。
映像やストーリーには賛否両論あると思うんだけど、一貫して描かれている「愛する者を守るために闘う男のカッコよさ」みたいなものは、それなりに心に迫るものがある。
特に一番ラストのシーン。
「そんなっ!!」と思わず声を出してしまった私。
映画に限らず、何かに満足するかどうかについては、二つの要素があると思う。
一つはその対象物(ここでは映画ってことにしておこう)、つまりその映画の作品としての質。ま、これは当たり前だね。
でも、評価を大きく左右するのは、「どれだけその作品に期待していたか」だと思う。

「この作品は面白いに違いない」と期待度が高ければ、それだけハードルは高くなり、「並」の品質ではハードルを越せないので、結果として「おもしろくなかった」となる。期待度が低ければ、ハードルは低いので、「並」の品質であれば、ハードルを余裕でクリアし、むしろ「おもしろかった」となってしまう。

人間ですから、評価なんていい加減なもんだね。

で、この作品はどうかというと、最初から荒唐無稽な話だってことはわかっているので、ストーリー展開に関するは期待度「低」。だから、ご都合主義な展開を見せても、それはそれでいいのだ。全体的に評価すれば、私はこの映画を楽しめたなーと。

この作品は、最初からストーリーなんてどうでもいいのだ。
リーズ・ウェザースプーン演じるエルの、「エル ワールド」がしっかり描かれていれば、観る側はそれで満足かも。

彼女の魅力は、いわゆる普通の人だったら「どうでもいい」と思うようなことについて、彼女なりの考え方に基づきこだわり、ただ単にこだわるだけでなく、周りも巻き込んで実際に形にしてしまうところ。周りのことなんてどうでもいいのだ。

そんな彼女は、最初は「なんだこいつっ!?」と拒絶されたりするんだけど、だんだん周りの人間をも魅了して味方にしちゃう。
一作目で見せた「自分で一生懸命努力もする」という部分も、たくさんの人を味方につける理由だったりして。

ファッションからインテリアまで、いわゆる「女の子チック」な「エル ワールド」を展開しつつ、自分の目的に向かって突き進む姿は、観ていてこっちも気持ちがいい。映画の中で彼女を応援するほかの登場人物たち同様、観ているこっちまで応援しちゃったりして。

人気作の2作目というと、ハズレのことも多いんだけど(最近では「デンジャラス・ビューティー2」が大ハズレだったな・・・)、今回は満足。1作目で作り上げたエルの魅力を損なうことなく、政治の世界をやや皮肉りながら、彼女が大活躍するこの作品は、おそらく作る側も楽しみながら作っていたに違いない。登場人物の魅力だけで最後まで観られる作品はそう多くはないと思うんだよね。

1作目で注目されたリーズ・ウェザースプーン。
今こっちでは、彼女が主演または準主演で出てくる2作が公開間近。
いやいや売れっ子ですわー
めちゃくちゃ美人とは、私は思わないんだけど、愛嬌のある顔ではあるよね。

公開間近の作品のうち、Just Like Heavenという作品は、観に行こうと思ってるんだ。近所のサンフランシスコが舞台だからね。わざわざその場所を訪ねるってことはなくても、たまたま足を運んだときに「あ、ここは映画の中に出てきたところだ」って気づくのはとても面白いと思うし。

そんなわけで、私は大満足のこの映画。でもどうでしょう。万人受けはしないかな。特に男性にはうけないでしょう。この作品は女の子向けってことで。

ウィンブルドン

2005年9月13日
この作品は、どうってことないっていえばどうってことないラブロマンスなのかもしれないけど、BlockBusterの兄ちゃんが絶賛するだけあって、いい作品だったな。

ただのラブロマンスを、ここまで面白い作品に仕上げた最大の原因は、ウィンブルドンの雰囲気がリアルに表現されているところだと思う。ウィンブルドンのセンターコートでの試合で雨が降った時のシートをかぶせるシーンとか、ぎっしりとスタンドを埋めた観客とか、おそらくロッカールームの様子なんかもリアルに表現されているのに違いない。(だってロッカールームには行けないから確かめようがないじゃん?)
あと、解説者も、ほんとにウィンブルドンの大会で解説をやっている2人に演じてもらっていて、こういうところにもリアリティへのこだわりが見える。

世界ランク119位で、まわりのみんなにも「過去の栄光」みたいなものばかり口にされるようになって来たピーター。この大会を最後に引退を決意してるんだけど、そんな重大発言ですら、注目選手がやって来ただけで記者たちにも無視される始末。そんなピーターが、女子の注目選手リジーと出会って恋に落ち、それを力にかえて勝ち進んでいく様子は観ていてとても気持ちがいい。

ウィンブルドンでは、イギリス人は優勝したことがないのかな?
昔はともかくとして、ここ最近の結果を調べてみると確かに優勝者にイギリス人はいない。今年もフェデラーが勝っちゃったしね。彼が勝ち進むにつれて、地元の人たちのテンションがどんどんあがっていくのも観ていておもしろい。本当にこういうことが起ったら、地元っ子たちにはたまらないだろうなーーー。

この映画の中には、ほかにも作品としていいところがあるんだけど、一つは効果的なモノローグ。たぶんテニス選手はいつも自分とこんなふうに話ながら試合をしているに違いない。これもなんかとてもリアルだった。
あともう一つは映像。「マトリックス」から始まった、何台ものカメラをつかって対象物を中心にぐるりとまわるようなカメラワークが、テニスのプレーシーンをより迫力のあるものにしていると思うし。

この作品を見る前にみた二つの作品が、やや手抜き気味の作品だっただけに、手間ひまかけてしっかり作っている作品を見るとそれだけでうれしくなってしまったりして。この作品、派手さはなくても、ウィンブルドンのリアリティを追求するために手間ひまかけたんだろうなと感じられる。

主人公のピーターを演じるポール・ベタニーは、私の感覚では「めちゃくちゃカッコいいー」って感じじゃないんだけど、それがむしろこの役にぴったり。彼はラッセル・クロウの「ビューティフル・マインド」で架空の友人を演じて、そしてジェニファー・コネリーと結婚したのね。

この映画を観たら、来年のウィンブルドンが楽しみになること間違いなし。
日本でももうこの映画の公開は終わっちゃったよね。
DVDだと、メイキングみたいなのがついていて、本物のウィンブルドンの大会を思わせるためにどんなふうにしてこの映画をつくってきたかがわかるのでこちらもお薦め。

いやいや、いい映画だったよ。

恋は嵐のように

2005年9月12日
こっちではForce of Natureっていうタイトルなんだけど、邦題は上手くつけたねって感じがする。

サンドラ・ブロックとベン・アフレックが共演しているんだけど、どうでしょ。まあ、可もなく不可もなく。ストーリー自体はちょっと粗いというか、ご都合主義的な展開なんだけど、ところどころ、共感できるところもあったりするので、それでトントンってところかな。

この作品はたぶん男性が観てもおもしろくないんじゃなかろうか?
この作品の中でベンが演じるベンに共感できるだろうか。
むしろ、女性の同情を誘うというか、「へー男の人もこんな風に悩んだりするのね」とかって思わせるかもしれないけど、実は「こんなことあり得ない」と思う世の男性の方が多いんじゃなかろうかと思ったりするんだけどね。

自分とあまりに違うタイプに出会って、最初は反発したりしながらも、お互いのことを少しずつ理解し始めると、そこに愛が生まれてっていうのはよくあるお話かと。それに加え、これでもかというほどご都合主義的にいろんな出来事が起るので、ストーリー自体は評価できない。

ただ、ストーリーはともかくとして、真面目すぎて面白みのなさそうなベンが、はちゃめちゃなサラと出会って、ひょんなことからともに旅をすることに。ベンが自分の殻を破って行くのを観るのは、なんかちょっと「よかったね」って思ったりして。彼はサラと出会わなければ、一生型にはまった人生だったと思うし。結婚する前に、ちょっとだけ今まで考えたこともなかったようなことを体験して、人間として少し深みができたんじゃないかとか思ったりしてね。

サンドラ・ブロックは、感情のままに生きるサラの役にぴったりかも。サラは、あんまり考えずに行動しちゃうタイプなもんだから、問題もいっぱい抱えていて、その問題を自分でも持て余しちゃってる。普段は周りの人たちととても楽しげに過ごしていて、何の悩みもないように見えるけど、実は自分のダメさ加減に打ちのめされちゃってて、そんな彼女をベンが励ますシーンはちょっとよかったかな。

全体的にみればベン・アフレックとサンドラ・ブロックの人気だけで客を呼べると、やや手を抜き気味に作られた映画であることは否めないんだけど、ベンとサラに共感できる部分があったから、やや挽回。

うーん、お薦めするほどじゃないんだけど、観て嫌な気分になる映画でもないだろうから、ま、時間があればどうぞってことで。

Pacifier

2005年9月11日
日本ではまだ公開されていないだろうし、公開されるかどうかもわかんないので、
邦題はどうなるのかわかんないなーあまりにくだらないから公開されないかもなー。
直訳すると調停者とかおしゃぶりとかって意味になるらしいんだけどさ。

いやいやーこれは「80days」と同じくらいの子供騙し作品で、日本で公開されなくても当然だし、公開されたとしても劇場に観に行く価値はないね。DVDで観たんだけど、4.29ドルも払っちまった自分が情けないよ。
そうそう。子供が満足してくれればいいやっていう映画だとするならば、それもしょうがなかろう。でも、日本では子供向け映画と言えばアニメと相場が決まっているから、アニメじゃない子供向け映画であるこの作品、ますます日本では公開されない可能性が高いか??

ヴィン・ディーゼルといえば、先日「リディック」でカッコいいところを見せてもらってたので、今回も期待してたんだけど、ま、彼のアクションがどうとか演技が(もともと演技には何も期待してないけどさ)どうとかって話じゃなくて、とにかくお話がちゃち過ぎて。
彼のお得意のアクションも、相手が学校でなんだかわけわからずいばってるやな感じの先生が相手じゃ、迫力も何もあったもんじゃないね。相手が弱過ぎるし。

この作品中で駄作を決定づけたのは、敵役があまりにも間抜けで弱すぎて情けないところだろうか。こんな間抜けなやつがスパイになんてなれるはずがないじゃないか!!あー思い出したも腹立たしいね。やれやれ。

観る前の期待を思いっきり裏切られて、騙された気持ちすらするこの作品。お薦めなんてとてもできません。

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