ダイ・ハード 4.0
2007年7月18日観る前に、一介の刑事に過ぎないおじさんにしてはスーパーマン過ぎるとの批評をきいていたものの、そんなことよりやっぱり楽しめるかどうかという点に関して言えば文句なし。ハラハラドキドキのアクション満載で、最後まで楽しめる。サイバーテロという点ではいつ起こってもおかしくないのかもしれないけど、それ以外のアクションは、少なくとも自分の生活には起こりそうもなく、ある意味非現実的に、単なるエンターテイメントとして観ていられる。そう、これはかなり完成度の高いエンターテイメント作品だ。シリーズ物と言えば結構迫力ダウンしちゃうというか、期待がかかるだけにさらに観客を満足させられる作品を作るのが結構大変だと思うんだけど、少なくとも私は、この作品には大満足っっ!よくやったと褒めてあげたい。
今回はサイバーテロが相手だときいていたんだけど、どうしてどうして。結局のところジョン・マクレーンの力技が随所に観られてとにかく楽しめる。ブルース・ウィリスも、結構年だけど、まだまだアクション俳優として頑張ってる訳だ。エラいな〜
今回さらに敵役マイの役でマギー・Qが出演。彼女はミッション・インポッシブル3にも出てたんだけど、中国系かと思いきやベトナム人のお母さんでした。お父さんはポーランド人とアイルランド人の両親を持つアメリカ人らしく、いろんな血が混じってそのオリエンタルな美しさが創り出されたのかも。
最初からわかりきったストーリーと言えばそうかもしれないし、若干ご都合主義的な部分がないわけではないけれど、そんなことはすっかり頭から抜け落ちるほど、アクション満載で楽しめた。これこそエンターテイメント。これこそハリウッド・ムービーだね。人間が浅いと思われたって、私はこのくらいのエンターテイメントでわーわー楽しんでればそれで十分。
今回はサイバーテロが相手だときいていたんだけど、どうしてどうして。結局のところジョン・マクレーンの力技が随所に観られてとにかく楽しめる。ブルース・ウィリスも、結構年だけど、まだまだアクション俳優として頑張ってる訳だ。エラいな〜
今回さらに敵役マイの役でマギー・Qが出演。彼女はミッション・インポッシブル3にも出てたんだけど、中国系かと思いきやベトナム人のお母さんでした。お父さんはポーランド人とアイルランド人の両親を持つアメリカ人らしく、いろんな血が混じってそのオリエンタルな美しさが創り出されたのかも。
最初からわかりきったストーリーと言えばそうかもしれないし、若干ご都合主義的な部分がないわけではないけれど、そんなことはすっかり頭から抜け落ちるほど、アクション満載で楽しめた。これこそエンターテイメント。これこそハリウッド・ムービーだね。人間が浅いと思われたって、私はこのくらいのエンターテイメントでわーわー楽しんでればそれで十分。
フィッシャー・キング
2007年7月16日この映画を観てイライラしてしまったのは、私の心が狭いからなのかな〜
全般的に観れば感動的と言えるのかもしれないけど、それに至るまでの過程のリズムが悪いというか、登場人物に感情移入できず、物語に引込まれることがないのだ。なので、ロビン・ウィリアムズが扮するパーリーの訳がわからない行動にもイライラ、ジャックの身勝手な行動にもイライラ。イライラしっぱなし。挙げ句の果てにパーリーが憧れるリディアも、本をバラバラ落としたり、ビデオバラバラ落としたり、食事のマナーが最悪だったり、めちゃくちゃ過ぎてイライラ。いくらなんでもこんなにめちゃくちゃなことはないと思うんだけどねぇ。この映画はコメディに分類されていたんだけど、登場人物のめちゃくちゃぶりが度を超してて、かえってしらける。全然笑えない。
聖杯だとかいって、おうちに忍び込んだりするのも、そううまくいくはずがない。現代のおとぎ話的な効果を狙ったのかもしれないが、おとぎ話だからってそう都合良くはいかないだろうって、これまたしらけてしまった。しかも中の人を人助けするおまけつき。やれやれ。
言い表せないくらい衝撃を受けて精神的にダメージを受けてしまい、それを克服していくという感動的な部分もありながら、どれもこれもわざとらしすぎて、ちょっと私には受け付けられなかった。最後のほうでようやく作品に引込まれたけど、前半部分でしらけきってたのでねぇ。観る人によっては涙涙の感動作だと思うんだけど、個人的にははおすすめしない。
全般的に観れば感動的と言えるのかもしれないけど、それに至るまでの過程のリズムが悪いというか、登場人物に感情移入できず、物語に引込まれることがないのだ。なので、ロビン・ウィリアムズが扮するパーリーの訳がわからない行動にもイライラ、ジャックの身勝手な行動にもイライラ。イライラしっぱなし。挙げ句の果てにパーリーが憧れるリディアも、本をバラバラ落としたり、ビデオバラバラ落としたり、食事のマナーが最悪だったり、めちゃくちゃ過ぎてイライラ。いくらなんでもこんなにめちゃくちゃなことはないと思うんだけどねぇ。この映画はコメディに分類されていたんだけど、登場人物のめちゃくちゃぶりが度を超してて、かえってしらける。全然笑えない。
聖杯だとかいって、おうちに忍び込んだりするのも、そううまくいくはずがない。現代のおとぎ話的な効果を狙ったのかもしれないが、おとぎ話だからってそう都合良くはいかないだろうって、これまたしらけてしまった。しかも中の人を人助けするおまけつき。やれやれ。
言い表せないくらい衝撃を受けて精神的にダメージを受けてしまい、それを克服していくという感動的な部分もありながら、どれもこれもわざとらしすぎて、ちょっと私には受け付けられなかった。最後のほうでようやく作品に引込まれたけど、前半部分でしらけきってたのでねぇ。観る人によっては涙涙の感動作だと思うんだけど、個人的にははおすすめしない。
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
2007年7月15日来週から公開なんだけど、プレビューへGO!
ハリー・ポッターといえば、これまではホグワーツでの学校生活が想像力豊かに描かれていてかなり楽しかった。クディッチの試合もおもしろかったし、ホグワーツの行事や、ダンブルドアを初めとする個性豊かな先生たちも好きだった。
今回は、これまでの作品に比べるとかなり暗〜い印象。
ハリーが大人になって、友人たちとの間にもいろんな複雑な感情を抱くようになったということもさることながら、ハリーを含め、魔法会全体がヴォルデモートの復活とその脅威にさらされていて、そのことで混乱している様子が描かれているため、楽しい学校生活どころの騒ぎではなくなって来たという感じ。ストーリーは、まあ本を読んでいる人にはわかっていることなんだろうけど、あまり触れずにおいて、その他気になったことを。
まず、第一印象として、「みんなおっきくなったね〜」としみじみ思ってしまった。
最初の方に、ハリーと、ハリーの従兄弟のダドリーが出て来るんだけど、これが最初、誰なのかわかるのに時間がかかってしまった。ただの町の悪ガキかと思ったら、従兄弟でした。それに、お友達の中でこれまた「大きくなったね〜」と思ったのがネビルくん。ハリーを見下ろすくらい身長も伸びて、顔も急に老けたので、これまた「誰だっけな〜」と思う羽目になってしまった。子供が主人公の作品は、ロード・オブ・ザ・リングみたいにまとめ撮りしたほうがいいのか??(ロード〜は子供が主人公じゃないけど)とはいえ、出演陣の成長ぶりには目を見張るものがあります。
さらに今回新たに加わったルナ役の女の子。抜けるような白い肌ときれいなブロンドに思わずみとれてしまうけど、ちょっと他の人と違うそのふわふわした感じが、この役柄にぴったりかも。ハリー・ポッターシリーズの大ファンから、オーディションでこの役を射止めてしまったという幸運な女の子。今後の活躍も期待したいわ。
とはいえ、どうしても暗い感じが後を引いてしまったこの作品。実は私は原作を読んだことないんだけど、原作もだんだんだんだんこんな感じで巻を追うごとに暗い感じになって行くのかしら?そのシリーズ最終版もいよいよ近日発売ってことなので、まとめ読みしちゃおうかな。
なんかあんまり楽しい映画という感じではなかったんだけど、それでも楽しめたことには違いない。ま、大作ですわ。
ハリー・ポッターといえば、これまではホグワーツでの学校生活が想像力豊かに描かれていてかなり楽しかった。クディッチの試合もおもしろかったし、ホグワーツの行事や、ダンブルドアを初めとする個性豊かな先生たちも好きだった。
今回は、これまでの作品に比べるとかなり暗〜い印象。
ハリーが大人になって、友人たちとの間にもいろんな複雑な感情を抱くようになったということもさることながら、ハリーを含め、魔法会全体がヴォルデモートの復活とその脅威にさらされていて、そのことで混乱している様子が描かれているため、楽しい学校生活どころの騒ぎではなくなって来たという感じ。ストーリーは、まあ本を読んでいる人にはわかっていることなんだろうけど、あまり触れずにおいて、その他気になったことを。
まず、第一印象として、「みんなおっきくなったね〜」としみじみ思ってしまった。
最初の方に、ハリーと、ハリーの従兄弟のダドリーが出て来るんだけど、これが最初、誰なのかわかるのに時間がかかってしまった。ただの町の悪ガキかと思ったら、従兄弟でした。それに、お友達の中でこれまた「大きくなったね〜」と思ったのがネビルくん。ハリーを見下ろすくらい身長も伸びて、顔も急に老けたので、これまた「誰だっけな〜」と思う羽目になってしまった。子供が主人公の作品は、ロード・オブ・ザ・リングみたいにまとめ撮りしたほうがいいのか??(ロード〜は子供が主人公じゃないけど)とはいえ、出演陣の成長ぶりには目を見張るものがあります。
さらに今回新たに加わったルナ役の女の子。抜けるような白い肌ときれいなブロンドに思わずみとれてしまうけど、ちょっと他の人と違うそのふわふわした感じが、この役柄にぴったりかも。ハリー・ポッターシリーズの大ファンから、オーディションでこの役を射止めてしまったという幸運な女の子。今後の活躍も期待したいわ。
とはいえ、どうしても暗い感じが後を引いてしまったこの作品。実は私は原作を読んだことないんだけど、原作もだんだんだんだんこんな感じで巻を追うごとに暗い感じになって行くのかしら?そのシリーズ最終版もいよいよ近日発売ってことなので、まとめ読みしちゃおうかな。
なんかあんまり楽しい映画という感じではなかったんだけど、それでも楽しめたことには違いない。ま、大作ですわ。
12人の怒れる男
2007年6月14日シブい!シブすぎます、この作品。モノクロ映画なんだけど、途中からかなり引込まれて時間が短く感じた。この、陪審員たちのやりとりだけで構成されるというシブさものさることながら、陪審員の在り方みたいなものに真正面から取り組んだその姿勢もシブいと思うのだ。日本でももうすぐ裁判員制度が始まりますね。「全員一致」じゃなければならないアメリカの刑事訴訟の陪審制度とは異なり、日本の場合は過半数で決まるし、しかも「一般市民」だけで評決するのではなく、裁判員も含めた合議体で評決するので、そもそもこの映画のような状況は起こりえないのだけどね。
不良で札付きのワルみたいな少年が父親殺しの殺人容疑をかけられ、この当時はまだ死刑制度が多くの州で廃止になる前なのか、第一級殺人の容疑につき陪審が有罪の評決をすれば自動的に電気椅子で死刑になるという状況。誰もがその少年の有罪を疑わない状況の中で、一人の男が疑問を呈するところからこの物語は始まるのだ。そして映画で描かれるのが、裁判の中でのいろいろな問題点。証人だって人間だし、様々な理由から「自分の言っていることは正しい」と信じて疑わずに間違った証言をしているかもしれないという状況、それらの「不明確さ」を指摘する役割を担っているはずの弁護人は、貧しい者は国選弁護人しか雇えないために実はまともな弁護をしてくれないという状況、陪審員が抱える偏見などなど。私も一度アメリカで刑事事件の傍聴に言ったことがあるが、弁護人は準備不足、自信のなさそうなしどろもどろの論述、メモを読みながらの説得力に欠けるその弁護を聞いたとき、「この被告は有罪は免れないな」と感じてしまった。この映画と同じように父親殺しの事件で、豊かではないという被告だったから、同じように国選弁護人だっただろう。まともな弁護にはなっていなかった。こんな問題だらけの状況で裁かれて死罪になってしまうとしたら、実はえん罪だったなんていうケースがどれくらいあったことか・・・
このシブい作品が語りたかったのは、そういう陪審制度の危うさだったんじゃないだろうか。だとすると、こういうシブいテーマを取り上げたってことが映画として素晴らしいし、作品構成も、狭くて暑い部屋に集まった12人のやり取り以外にはほとんど何もないのだ。それでもこれだけ重くて意義のある作品が作れるってことが素晴らしい。
この作品の中でのヘンリー・フォンダのように、正義感あふれる素晴らしい裁判員にならなくてもいい。そういうことじゃないのだ。ただ、冷静に、なるべく偏見などは自分の意志で排除して、証拠調べの中で論述される事実のうち、信頼できるものとできないものとを選り分けて自分の判断を下すこと。一般人である我々には難しいことかもしれないけど、人一人の人生を決めることの重さを十分感じることが、少なくとも必要なんじゃないだろうか。
映画にもなるくらいだから、ともすると裁判は「勝ち負け」のゲームのようにもなりがち。映画の中だけではなく、実際の裁判の中でも、「勝つ」ためだけに、例えばレイプの被害者にひどい質問をして困らせ、言葉につまらせ、侮辱するような弁護をする弁護士もいると、検事をしている友人から聞いたことがある。法よりもより高いレベルに「倫理」っていうのがあると思うんだけど、法曹の中には、その「倫理」レベルには到底達してない人もいるんじゃないかな。残念ながらね。そんな法曹よりは、資格なんかなくても、きちんと「倫理」感のある普通の人に裁かれる方がいいかもと、思ったりもする。
裁判員制度の導入の経緯には全くもって賛同できない私ですが、裁判員制度そのものを否定しているわけじゃないのでした。
ついつい力が入ってしまったけど、本当に力のある、映画の中の映画だ。
不良で札付きのワルみたいな少年が父親殺しの殺人容疑をかけられ、この当時はまだ死刑制度が多くの州で廃止になる前なのか、第一級殺人の容疑につき陪審が有罪の評決をすれば自動的に電気椅子で死刑になるという状況。誰もがその少年の有罪を疑わない状況の中で、一人の男が疑問を呈するところからこの物語は始まるのだ。そして映画で描かれるのが、裁判の中でのいろいろな問題点。証人だって人間だし、様々な理由から「自分の言っていることは正しい」と信じて疑わずに間違った証言をしているかもしれないという状況、それらの「不明確さ」を指摘する役割を担っているはずの弁護人は、貧しい者は国選弁護人しか雇えないために実はまともな弁護をしてくれないという状況、陪審員が抱える偏見などなど。私も一度アメリカで刑事事件の傍聴に言ったことがあるが、弁護人は準備不足、自信のなさそうなしどろもどろの論述、メモを読みながらの説得力に欠けるその弁護を聞いたとき、「この被告は有罪は免れないな」と感じてしまった。この映画と同じように父親殺しの事件で、豊かではないという被告だったから、同じように国選弁護人だっただろう。まともな弁護にはなっていなかった。こんな問題だらけの状況で裁かれて死罪になってしまうとしたら、実はえん罪だったなんていうケースがどれくらいあったことか・・・
このシブい作品が語りたかったのは、そういう陪審制度の危うさだったんじゃないだろうか。だとすると、こういうシブいテーマを取り上げたってことが映画として素晴らしいし、作品構成も、狭くて暑い部屋に集まった12人のやり取り以外にはほとんど何もないのだ。それでもこれだけ重くて意義のある作品が作れるってことが素晴らしい。
この作品の中でのヘンリー・フォンダのように、正義感あふれる素晴らしい裁判員にならなくてもいい。そういうことじゃないのだ。ただ、冷静に、なるべく偏見などは自分の意志で排除して、証拠調べの中で論述される事実のうち、信頼できるものとできないものとを選り分けて自分の判断を下すこと。一般人である我々には難しいことかもしれないけど、人一人の人生を決めることの重さを十分感じることが、少なくとも必要なんじゃないだろうか。
映画にもなるくらいだから、ともすると裁判は「勝ち負け」のゲームのようにもなりがち。映画の中だけではなく、実際の裁判の中でも、「勝つ」ためだけに、例えばレイプの被害者にひどい質問をして困らせ、言葉につまらせ、侮辱するような弁護をする弁護士もいると、検事をしている友人から聞いたことがある。法よりもより高いレベルに「倫理」っていうのがあると思うんだけど、法曹の中には、その「倫理」レベルには到底達してない人もいるんじゃないかな。残念ながらね。そんな法曹よりは、資格なんかなくても、きちんと「倫理」感のある普通の人に裁かれる方がいいかもと、思ったりもする。
裁判員制度の導入の経緯には全くもって賛同できない私ですが、裁判員制度そのものを否定しているわけじゃないのでした。
ついつい力が入ってしまったけど、本当に力のある、映画の中の映画だ。
サウンド・オブ・サンダー
2007年6月13日この作品って、日本でも劇場公開されたのかな?全然聞いたことがなかったし、どんな映画かも知らなかったので、あまり期待しないで観たんだけど、結構おもしろかったな。ところどころ、ひどく映像がちゃちくて思わず「なんとかしろよ!なんだこのレベルの低さは!!」と思うところもあったのだけど、ストーリーとしてはいいんじゃないでしょうか。きっと低予算だったものだから、CGに割けるお金があまりなかったに違いない。もうちょっと予算があればなんとかできたに違いない、と信じたい。そんなことはあったけど、実は結構楽しめたのでした。
主人公は、エドワード・バーンズ。どこかで観たことがある人だと思ったら、先日のキャメロン・ディアス&ケイト・ウィンスレット主演の「ホリデイ」にちょい役で出てました。キャメロンに叩き出されるダメ彼ってことで。私がこの顔を見て思い出したのは、大分前の映画でアンジェリーナ・ジョリー主演の「ブロンドライフ」って映画に出てたんじゃないかってこと。調べたらやっぱりそうでした。顔がね、ハリウッド俳優としては「ありがち」な顔なんで、結構他の人と混同しちゃいそうだけど。
時間旅行を実現したいという気持ちは確かに誰にもあるよね。この作品は今から50年ほど未来の2055年が舞台。これを書いている2007年時点では、お金持ちだけが実現できる夢の旅行といえば宇宙旅行だけど、50年もすれば、時間旅行にでることもできるのかもしれないなぁ。この作品の中では、ただ単に時間旅行して歴史的瞬間をこの目で観に行くだけじゃあ客は納得しないっていうのだけど、そうかなぁ。観に行くだけでも十分楽しいと思うんだけど。もしかしたら今の歴史は全然間違っているのかもしれないし、そういうのを確かめにいくだけですごく面白いと思うんだけど。
ストーリーについてはあれこれ書きませんが、下手な映像一部を我慢すれば、あとはそこそこ観られます。というか、その発想は結構おもしろいし。異様な生き物がいろいろ出て来るんだけど、それは、映像ほどはひどくなくて、それなりにリアルだったし。時間旅行とか時間について学問的に研究している人からすれば「それはおかしい」なーんてことがあるのかもしれないけど、素人の私には筋道のとおった話に思えた。期待していなかった割には楽しめた。
主人公は、エドワード・バーンズ。どこかで観たことがある人だと思ったら、先日のキャメロン・ディアス&ケイト・ウィンスレット主演の「ホリデイ」にちょい役で出てました。キャメロンに叩き出されるダメ彼ってことで。私がこの顔を見て思い出したのは、大分前の映画でアンジェリーナ・ジョリー主演の「ブロンドライフ」って映画に出てたんじゃないかってこと。調べたらやっぱりそうでした。顔がね、ハリウッド俳優としては「ありがち」な顔なんで、結構他の人と混同しちゃいそうだけど。
時間旅行を実現したいという気持ちは確かに誰にもあるよね。この作品は今から50年ほど未来の2055年が舞台。これを書いている2007年時点では、お金持ちだけが実現できる夢の旅行といえば宇宙旅行だけど、50年もすれば、時間旅行にでることもできるのかもしれないなぁ。この作品の中では、ただ単に時間旅行して歴史的瞬間をこの目で観に行くだけじゃあ客は納得しないっていうのだけど、そうかなぁ。観に行くだけでも十分楽しいと思うんだけど。もしかしたら今の歴史は全然間違っているのかもしれないし、そういうのを確かめにいくだけですごく面白いと思うんだけど。
ストーリーについてはあれこれ書きませんが、下手な映像一部を我慢すれば、あとはそこそこ観られます。というか、その発想は結構おもしろいし。異様な生き物がいろいろ出て来るんだけど、それは、映像ほどはひどくなくて、それなりにリアルだったし。時間旅行とか時間について学問的に研究している人からすれば「それはおかしい」なーんてことがあるのかもしれないけど、素人の私には筋道のとおった話に思えた。期待していなかった割には楽しめた。
カーズ
2007年6月12日車を主人公にしてこんなに活き活きとストーリーを作れるって、さすがピクサー。出てくる車たちがみんないいキャラなんだ。とても自分たちとは違う「車」というものが登場人物になっているとは思えないくらい。アニメーションとはいっても、完成度は高いし、大人も十分楽しめる。
物語は、周りにちやほやされることが当たり前のレーシングカーが、田舎町に迷い込むことから始まる。この映画の中で描かれている田舎町の雰囲気が、日本人である私でも「懐かしい感じ」のする風景だったんだけど、実際にこの時代をアメリカで生きた人たちにとってはもっと感慨深い描写じゃないだろうか。古き良き時代といわれた時代の町の雰囲気がそのまま残っている。そう、今となってはさびれたっていう部分も。
大自然の描写もすばらしい。アニメーションだとはわかっているけれど、本当にこんな景色のところがあってもおかしくないと思えるくらいリアルだ。
そんな町で暮らしている車たちが、みんないいキャラなんだ。今まで「速く走れるか」とか「見た目がピカピカか」なんてことでしか人を見ることができなかったライトニング・マックィーンも、少しずつその見方を変えていく。ストーリーとしては単純かもしれないけど、子供たちに広く見てもらう作品としては、こういう部分がストーリーに盛り込まれているのはいいことじゃないかな。
それにしても、今までと違う価値観、リズム感で物事が進んでく環境に飛び込むことは大切なことだと思う。今いる環境の中に留まっていて、外に目を向けたり、他にもいろんな価値観があるってことを理解しようとしなければ、人間はどんどん狭くなってしまい、自分と違う価値観を持つ人を「バカだ」とか「おかしい」とかって否定することしかしなくなってしまう。楽でしょうよ、違いを理解することなく、「バカだ」と否定しちゃえばね。自分の価値観を崩されることは、その価値観の中で自分の意義とか生きる意味とか見つけている場合にはつらいものだから。そんな人間ばかりになってしまうと、この世の中もずいぶんと生きづらくなるだろうな。全ての人に他の価値観に直に触れるチャンスがある訳じゃないかもしれないけど、自分の世界だけが唯一絶対のものであるというような狭い考え方ではなく、他のもあるんだ、否定しないでまずは理解する努力をしてみようという考え方ができる人を、この国は育てていかなくちゃいけないんじゃないかな。
ちょっと堅苦しい話になりましたが、そんなことは抜きにして、わかりやすい話を、活き活きとした車キャラたちが魅力的なお話にしている。いい作品だった。
物語は、周りにちやほやされることが当たり前のレーシングカーが、田舎町に迷い込むことから始まる。この映画の中で描かれている田舎町の雰囲気が、日本人である私でも「懐かしい感じ」のする風景だったんだけど、実際にこの時代をアメリカで生きた人たちにとってはもっと感慨深い描写じゃないだろうか。古き良き時代といわれた時代の町の雰囲気がそのまま残っている。そう、今となってはさびれたっていう部分も。
大自然の描写もすばらしい。アニメーションだとはわかっているけれど、本当にこんな景色のところがあってもおかしくないと思えるくらいリアルだ。
そんな町で暮らしている車たちが、みんないいキャラなんだ。今まで「速く走れるか」とか「見た目がピカピカか」なんてことでしか人を見ることができなかったライトニング・マックィーンも、少しずつその見方を変えていく。ストーリーとしては単純かもしれないけど、子供たちに広く見てもらう作品としては、こういう部分がストーリーに盛り込まれているのはいいことじゃないかな。
それにしても、今までと違う価値観、リズム感で物事が進んでく環境に飛び込むことは大切なことだと思う。今いる環境の中に留まっていて、外に目を向けたり、他にもいろんな価値観があるってことを理解しようとしなければ、人間はどんどん狭くなってしまい、自分と違う価値観を持つ人を「バカだ」とか「おかしい」とかって否定することしかしなくなってしまう。楽でしょうよ、違いを理解することなく、「バカだ」と否定しちゃえばね。自分の価値観を崩されることは、その価値観の中で自分の意義とか生きる意味とか見つけている場合にはつらいものだから。そんな人間ばかりになってしまうと、この世の中もずいぶんと生きづらくなるだろうな。全ての人に他の価値観に直に触れるチャンスがある訳じゃないかもしれないけど、自分の世界だけが唯一絶対のものであるというような狭い考え方ではなく、他のもあるんだ、否定しないでまずは理解する努力をしてみようという考え方ができる人を、この国は育てていかなくちゃいけないんじゃないかな。
ちょっと堅苦しい話になりましたが、そんなことは抜きにして、わかりやすい話を、活き活きとした車キャラたちが魅力的なお話にしている。いい作品だった。
シューター
2007年6月11日ときどき猿顔になるのが気になるけど、それでもマーク・ウォルバーグは、私の好きな俳優の一人なのだ。「ディパーテッド」で助演男優賞にノミネートされたんだけど、なんか出世したなーって感じ。ディパーテッドの中の役柄って、助演男優賞にノミネートされるほどとは思ってなかったけどね。なんかやたら叫んでてすごんでてみたいな感じで・・・
今回は人気小説の映画化らしいのだけど、私自身は小説は読んだことがない。ただ、主人公の扱いといったらあまりにかわいそう。どうも愛国心を利用されて使い捨てにされる運命らしい。それも一度ならず二度までも。そんな主人公が、真面目なFBI捜査官と組んで自分を罠にはめた奴らに復讐していく様子を楽しむ作品といいますか・・・
この作品でとても印象的だったのが、悪い奴らが本当に悪くて、まさに「悪い奴の典型例」としての要素をたっぷり兼ね備えていること。ここまで悪い奴らすぎると、かえって嘘くさいくらいだ。でもこんな「嘘くさい」ほど人の道を外した人間が、本当に実在していたりするんでしょうね〜。そういう人たちは、人の目に着くところでは「立派な人」というカワをかぶって生きていて、社会的にも経済的にも世の中を意のままに動かせる力をもっているわけですね。しかも、同じような輩とつるんでいろんなことをやる性質があります。なぜなら同じような人間なら話が簡単だから。共通言語はお金。もちろんその本当の生態が世の中に明らかにされることはないけど・・・
マーク・ウォルバーグが好きだからという要素を排除しても、アクションものとしての出来は悪くない。原作小説を読んだことがなくても楽しめるし、展開はある程度読めるにしても、それはそれで楽しめる。「それにしても1600mも離れたところからも狙撃できるなんてすごいよな〜」という夫のコメントに「そんな心配を私たちのような一般人がしなくても」と突っ込んだ私でした。
今回は人気小説の映画化らしいのだけど、私自身は小説は読んだことがない。ただ、主人公の扱いといったらあまりにかわいそう。どうも愛国心を利用されて使い捨てにされる運命らしい。それも一度ならず二度までも。そんな主人公が、真面目なFBI捜査官と組んで自分を罠にはめた奴らに復讐していく様子を楽しむ作品といいますか・・・
この作品でとても印象的だったのが、悪い奴らが本当に悪くて、まさに「悪い奴の典型例」としての要素をたっぷり兼ね備えていること。ここまで悪い奴らすぎると、かえって嘘くさいくらいだ。でもこんな「嘘くさい」ほど人の道を外した人間が、本当に実在していたりするんでしょうね〜。そういう人たちは、人の目に着くところでは「立派な人」というカワをかぶって生きていて、社会的にも経済的にも世の中を意のままに動かせる力をもっているわけですね。しかも、同じような輩とつるんでいろんなことをやる性質があります。なぜなら同じような人間なら話が簡単だから。共通言語はお金。もちろんその本当の生態が世の中に明らかにされることはないけど・・・
マーク・ウォルバーグが好きだからという要素を排除しても、アクションものとしての出来は悪くない。原作小説を読んだことがなくても楽しめるし、展開はある程度読めるにしても、それはそれで楽しめる。「それにしても1600mも離れたところからも狙撃できるなんてすごいよな〜」という夫のコメントに「そんな心配を私たちのような一般人がしなくても」と突っ込んだ私でした。
300
2007年6月10日原作者が「シン・シティ」と同じだそうです。どうりで血がばしゃばしゃ飛び散ると思った。映像的にはたしかにカッコいいんだけど、あまりにたくさんバシャバシャ血が飛び散るので、私にはちょっと疲れる作品だったりして。この日は「シューター」とこの作品の2本をはしごしたんだけど、この2つの作品合わせて何人くらい死んだかな〜なんて変なことも考えた。300人+無数のペルシア軍兵士+シューターの中では村一つ消失・・・とかね。ま、核兵器で地球上の人類数十億人消滅なんて作品もあるから、それらに比べれば少ないのだけどね。
ストーリーはかなり史実に近いものらしい。たしかにレオニダスという当時のスパルタの王は300人の兵士だけを連れてペルシア軍を迎え撃ったということが歴史にも残っている。これは紀元前480年のことで、2500年の前の話だ。この映画の中でもレオニダスがいうセリフとして、我々300人は自由のために闘った者として歴史に刻まれるというのがあるのだけど、2500年後の、ギリシアから遠〜く離れた日本のこの土地にまで、彼らのことは知られていて、歴史に残っているのだから本当にすごいことだ。
ところで素朴な疑問。
300人のスパルタ兵たちは、その鍛え上げられた見事な身体を見せてくれるんだけどね、俳優全員がそういう体つきなわけじゃあないよねぇ・・・太ってる人はいないかもしれないけど、みんなのお腹が6つに割れている、つまり腹筋が6つ割れになっていることが出演の条件ってことじゃあないと思うんだよね。ってことは、これはCG でしょうか??全員じゃないかもしれないけど・・・
映像革命なんてCMではやってるような気もするけど、まあそこまでじゃないかな。「マトリックスを超える」なんてキャッチには私は断固として反対なんだけど、おもしろい作品ではあった。その映像にというよりは、2500年前のレオニダスとスパルタの兵士たちに感服した作品なのでした。
ストーリーはかなり史実に近いものらしい。たしかにレオニダスという当時のスパルタの王は300人の兵士だけを連れてペルシア軍を迎え撃ったということが歴史にも残っている。これは紀元前480年のことで、2500年の前の話だ。この映画の中でもレオニダスがいうセリフとして、我々300人は自由のために闘った者として歴史に刻まれるというのがあるのだけど、2500年後の、ギリシアから遠〜く離れた日本のこの土地にまで、彼らのことは知られていて、歴史に残っているのだから本当にすごいことだ。
ところで素朴な疑問。
300人のスパルタ兵たちは、その鍛え上げられた見事な身体を見せてくれるんだけどね、俳優全員がそういう体つきなわけじゃあないよねぇ・・・太ってる人はいないかもしれないけど、みんなのお腹が6つに割れている、つまり腹筋が6つ割れになっていることが出演の条件ってことじゃあないと思うんだよね。ってことは、これはCG でしょうか??全員じゃないかもしれないけど・・・
映像革命なんてCMではやってるような気もするけど、まあそこまでじゃないかな。「マトリックスを超える」なんてキャッチには私は断固として反対なんだけど、おもしろい作品ではあった。その映像にというよりは、2500年前のレオニダスとスパルタの兵士たちに感服した作品なのでした。
ファイナル・カット
2007年6月7日どんな映画なのか全く予備知識なく見た作品。近未来の映画なんだけど、アイディアとしてはとても面白かった。
自分の見たもの、聞いたものが全て記録されていて、死んだ後他人に全て公開されるとしたらどんな気分だろう?悪いこともできないし、秘密を持つこともできない。そんなことがテーマになった作品で、主人公はその個々人の記録を編集して「素晴らしき人生」を演出する職業。もちろん、編集者のやり方次第で、その人は「信じられないほどの悪人」としても描くこともできる。編集って実はものすごく力のある仕事だと思う。いつも見ているニュースだって、あたかも実際に起こった「真実」であるかのように報道されるけど、そこで使用される映像をつなぎかえれば、別の印象を与えるものにだってできる。「あるある大辞典」のねつ造も結局そう。データそのものはねつ造されたものだったけど、大学教授のコメントを、彼は本当にそうしゃべった訳だけど、「何を前提としてそう言ったのか?」「どんな質問に対してそう答えたのか?」という部分を消してしまう、つまり編集してしまうことで、別の情報として使われてしまうわけだ。
その編集対象を人の人生にしたところにこの作品の面白さがあるのかもしれない。そして、そんなことは許されないという意見を持つ人たちも、この作品には出てくる。そんなことができるのは神だけだという意見は、熱心な信者ではない私にはあまりピンと来ないけど、それでも、自分の生き様が常に誰かに見られるのかもと思うのは、怖いかもしれない。
ストーリーを楽しむ作品なので、これ以上のストーリーについては触れない方がいいだろう。いろんな技術を考え出す人間。それは素晴らしいことだが、その技術をどう使うかによって世の中を良くも悪くもできるわけだね。
全般的に暗い色調で、観た後ココロがうきうきする訳ではないけれど、アイディアが斬新で、とても面白い作品。
自分の見たもの、聞いたものが全て記録されていて、死んだ後他人に全て公開されるとしたらどんな気分だろう?悪いこともできないし、秘密を持つこともできない。そんなことがテーマになった作品で、主人公はその個々人の記録を編集して「素晴らしき人生」を演出する職業。もちろん、編集者のやり方次第で、その人は「信じられないほどの悪人」としても描くこともできる。編集って実はものすごく力のある仕事だと思う。いつも見ているニュースだって、あたかも実際に起こった「真実」であるかのように報道されるけど、そこで使用される映像をつなぎかえれば、別の印象を与えるものにだってできる。「あるある大辞典」のねつ造も結局そう。データそのものはねつ造されたものだったけど、大学教授のコメントを、彼は本当にそうしゃべった訳だけど、「何を前提としてそう言ったのか?」「どんな質問に対してそう答えたのか?」という部分を消してしまう、つまり編集してしまうことで、別の情報として使われてしまうわけだ。
その編集対象を人の人生にしたところにこの作品の面白さがあるのかもしれない。そして、そんなことは許されないという意見を持つ人たちも、この作品には出てくる。そんなことができるのは神だけだという意見は、熱心な信者ではない私にはあまりピンと来ないけど、それでも、自分の生き様が常に誰かに見られるのかもと思うのは、怖いかもしれない。
ストーリーを楽しむ作品なので、これ以上のストーリーについては触れない方がいいだろう。いろんな技術を考え出す人間。それは素晴らしいことだが、その技術をどう使うかによって世の中を良くも悪くもできるわけだね。
全般的に暗い色調で、観た後ココロがうきうきする訳ではないけれど、アイディアが斬新で、とても面白い作品。
マイアミ・バイス
2007年6月3日コリン・ファレルとジェイミー・フォックスとの組み合わせで、劇場公開時は劇場に観に行こうかなと思っていたんだけど、結局観に行かずじまい。で、DVDで観てみたら、まあまあかな。ある意味平凡だったんだよね。「悪い奴はだれか?」っていう部分も中途半端で。私はもともとのマイアミ・バイスを知らないのだけど、元の作品の雰囲気を残そうと努力した結果、こういうできあがりなんだろうか?オリジナルのテレビドラマシリーズは音楽が多くてセリフが少ないのが特徴だったらしい。今回も音楽は結構好きだったけど、セリフが少ないとは言い切れないかな。
音楽は結構カッコ良くて好きだったんだけど、ストーリーとしてはなんか中途半端な感がぬぐえなかった。潜入捜査官として犯罪組織に入り込むお話に絞り込むあたりはカッコイイ。どうやら主人公二人の色恋の絡ませ方がバランス悪かったのかも。コリン・ファレル扮するソニーと組織側のイザベルの恋物語は、ソニーがどこまで本気なのか、イザベルには裏はないのか、そのあたりにもう少し捻りが欲しかった。ソニーの方の危ない恋と、リカルドの恋とを対照的に描く必要性もあったのか?さすがにイザベルとソニーの最後はちょっと切なかったけれど・・・
ストーリーを抜きにすれば、海沿いのクールな家も、超カッコいいボートもめちゃくちゃいい。運び屋としての彼らが使う、尾翼が変わった形の飛行機もカッコ良かった。そう、誰もが一度は乗ってみたいなとか思う乗り物がいくつも楽しめるところはよかったかな。
個人的にはコリン・ファレルの姿形が残念ながら気に入らず。そっか、彼は童顔だから、シブく見せるにはひげを生やして髪を長くするしかなかったのかな。これは子供の映画じゃないしね。
ということで、今ひとつ感心しなかった作品。いい素材はいくつもあったのに、残念ながらそれを活かしきれなかったというところか。
音楽は結構カッコ良くて好きだったんだけど、ストーリーとしてはなんか中途半端な感がぬぐえなかった。潜入捜査官として犯罪組織に入り込むお話に絞り込むあたりはカッコイイ。どうやら主人公二人の色恋の絡ませ方がバランス悪かったのかも。コリン・ファレル扮するソニーと組織側のイザベルの恋物語は、ソニーがどこまで本気なのか、イザベルには裏はないのか、そのあたりにもう少し捻りが欲しかった。ソニーの方の危ない恋と、リカルドの恋とを対照的に描く必要性もあったのか?さすがにイザベルとソニーの最後はちょっと切なかったけれど・・・
ストーリーを抜きにすれば、海沿いのクールな家も、超カッコいいボートもめちゃくちゃいい。運び屋としての彼らが使う、尾翼が変わった形の飛行機もカッコ良かった。そう、誰もが一度は乗ってみたいなとか思う乗り物がいくつも楽しめるところはよかったかな。
個人的にはコリン・ファレルの姿形が残念ながら気に入らず。そっか、彼は童顔だから、シブく見せるにはひげを生やして髪を長くするしかなかったのかな。これは子供の映画じゃないしね。
ということで、今ひとつ感心しなかった作品。いい素材はいくつもあったのに、残念ながらそれを活かしきれなかったというところか。
チェンジング・レーン
2007年6月2日マンハッタンの法律事務所で働いていて、義理の父は事務所のパートナーの大ボス、自分の妻はその娘と、将来を約束されたも同然のギャビン。一方で、家族を失いかけ、仕事も首になりかけで人生の土壇場に立たされているドイル。二人が、フリーウェイで接触事故を起こしたところからこの作品は始まるんだけど、正直言って中途半端だ。もっとエキセントリックな結末にした方がインパクトがあって面白かったのにな〜
ここに描かれている弁護士事務所の大ボスって、私のアメリカ人の弁護士のイメージそのまま。そうじゃない弁護士もいるってことはこれまでの付き合いで知ってるけど、いい弁護士って5人に1人くらいしかいないんじゃないかってイメージがある。もちろん私の勝手な思い込みですが。その家族も強者。愛とかそういうものがなくても、ある程度お金があれば表面上幸せな理想の家族も演じられるらしい。都合の悪いことは一切見ないようにするというギャビンの義理の母。彼女がこの映画では一番の強者かな。
一見何の不自由もない暮らしをしていそうでも、実はドロドロしているっていうギャビンと、見たまんまボロボロのドイルがささやかな幸せを取り戻すその対比が皮肉。どっちが幸せなのかなぁ。作品的には、その対比を描き出したがために中途半端な生温い作品に仕上がってしまったのがちょっと残念。
ギャビンは根はいいやつだからあと10年たったら、その「いいやつ」部分が消えてなくなって大ボスのようになるか、精神を病んで社会からはじき出されるかどちらかだな。そんなことを思いながらみた、やや不完全燃焼な作品。
ここに描かれている弁護士事務所の大ボスって、私のアメリカ人の弁護士のイメージそのまま。そうじゃない弁護士もいるってことはこれまでの付き合いで知ってるけど、いい弁護士って5人に1人くらいしかいないんじゃないかってイメージがある。もちろん私の勝手な思い込みですが。その家族も強者。愛とかそういうものがなくても、ある程度お金があれば表面上幸せな理想の家族も演じられるらしい。都合の悪いことは一切見ないようにするというギャビンの義理の母。彼女がこの映画では一番の強者かな。
一見何の不自由もない暮らしをしていそうでも、実はドロドロしているっていうギャビンと、見たまんまボロボロのドイルがささやかな幸せを取り戻すその対比が皮肉。どっちが幸せなのかなぁ。作品的には、その対比を描き出したがために中途半端な生温い作品に仕上がってしまったのがちょっと残念。
ギャビンは根はいいやつだからあと10年たったら、その「いいやつ」部分が消えてなくなって大ボスのようになるか、精神を病んで社会からはじき出されるかどちらかだな。そんなことを思いながらみた、やや不完全燃焼な作品。
50回目のファースト・キス
2007年5月31日私はこの作品、ここ最近観た中ではかなり好きだったな〜
設定としては若干無理があるように思えなくもないんだけど、でも、ハワイののんびり穏やかな時間の中で過ごしているせいか、出て来る人たちがみんな優しいので、こういう状況も許されるんじゃないかなって思ってしまう。
1日分の記憶しか持てない状況になったらどういうことになるだろう?自分がそういう状況におかれたらどうなるのかというのは想像がつかないけど、同じことを毎日繰り返す家族もすごいし、毎日毎日自分のことを好きにさせるっていうアダム・サンドラー扮するヘンリーもすごい。たった一日分しか記憶がないというのは、どんなにつらいことがあってもそれでおしまいっていういい面もあるんだよね。一方で、素晴らしい思い出も、覚えていられないんだけど・・・毎晩日記をつけても、次の日に読んだらそれは小説の中のできごとみたいに、他人のできごとみたいに感じてしまうんだろうか。
もしかしたらものすごく感動的な涙ボロボロもののお話にも仕立てられたかもしれない題材なんだけど、私はこのコメディタッチが好きかな。こんな雰囲気の映画は、たぶん同じ題材を使ってもマンハッタンじゃ撮れない気がする。ハワイの、時間がのんびりと流れていて、大自然に囲まれて、人の心がギスギスしていないハワイだからこそのものだと思う。まだ一度しか、しかも主にワイキキにしか行ったことがない私。観光客とかあんまりいない、のんびりしたハワイに行きたくなる作品。
設定としては若干無理があるように思えなくもないんだけど、でも、ハワイののんびり穏やかな時間の中で過ごしているせいか、出て来る人たちがみんな優しいので、こういう状況も許されるんじゃないかなって思ってしまう。
1日分の記憶しか持てない状況になったらどういうことになるだろう?自分がそういう状況におかれたらどうなるのかというのは想像がつかないけど、同じことを毎日繰り返す家族もすごいし、毎日毎日自分のことを好きにさせるっていうアダム・サンドラー扮するヘンリーもすごい。たった一日分しか記憶がないというのは、どんなにつらいことがあってもそれでおしまいっていういい面もあるんだよね。一方で、素晴らしい思い出も、覚えていられないんだけど・・・毎晩日記をつけても、次の日に読んだらそれは小説の中のできごとみたいに、他人のできごとみたいに感じてしまうんだろうか。
もしかしたらものすごく感動的な涙ボロボロもののお話にも仕立てられたかもしれない題材なんだけど、私はこのコメディタッチが好きかな。こんな雰囲気の映画は、たぶん同じ題材を使ってもマンハッタンじゃ撮れない気がする。ハワイの、時間がのんびりと流れていて、大自然に囲まれて、人の心がギスギスしていないハワイだからこそのものだと思う。まだ一度しか、しかも主にワイキキにしか行ったことがない私。観光客とかあんまりいない、のんびりしたハワイに行きたくなる作品。
スパイダーマン3
2007年5月29日待ちに待った3作目。
公開初日に観に行きましたよっ。それなのにこの日記のアップがこんなに遅れたんじゃどうしようもないけどね。
2作目は、アメコミヒローものにしては珍しくいい感じに終わったスパイダーマン。今作ではどうなるのかと思いきや、アクションや映像の迫力を楽しむ映画というよりは、人間ドラマを楽しむという感じだった気がする。映像を楽しめないというわけではない。ただ、映像の迫力は1作目、2作目ですでに慣れちゃっているので、それ以上の驚きとかを演出してくれないと、もう観客は映像には特別なヨロコビを感じないのかも。そんなわけで、今作は、親子愛、恋愛、友情などなど人間と人間のつながりに加え、有頂天になったときに生じる人間の心の緩み、嫉妬とか寂しい気持ちのときに忍び込んで来る風習しんとか憎しみっていう人間の心の動きが描かれている作品。
人間ドラマをCGを大掛かりに使って描く作品は他にはなかなかないよね〜「人間の心のヒダを描くために、たまに武装して闘っちゃったりしちゃいます」的なドラマ。たぶん、スパイダーマンということで子供も観ると思うけど、たぶん子供の頃観て、大人になってからもう一度観たら、全然感じ方が違うだろうな。
ストーリーは書けないけど、私が結構好きなのは、実は「黒ピーター」がMJの働く倶楽部にいって踊りまくるシーン。もちろんこのシーン、MJにとってはとてもかわいそうなシーンで、新登場のグウェンにまで愛想を尽かされるほどのことなんだけど、黒ピーターがインパクトあったのよね。トビー・マグワイアは、もし4作目を作るならもうピーターはやらないと言っているとも聞いたのだけど、あの優しいピーターと、黒ピーターとを両方演じわけるのって、俳優さん的には結構大変だったかも?ま、両極端だからそうでもないか?
あと、グウェン役のブライス・ダラス・ハワード。途中からブロンドの「千秋」に見えちゃって・・・そんなふうに思ったのは私だけでしょうか。彼女はLady in the Waterに出てたんだけど、そのときはそんなふうには思わなかったのにな。
その他、これまでの2作品に出演していたキャラで、この3作目で「え?そんな人だったの?」と新たな側面が描かれたのは、ピーターが住んでる(小)部屋の大家さん。そして、「おいおい、それを早く言わんか!」と思ったのは、オズボーン家の執事。
それにしても、この映画では、大人なら誰でもが感じる「こういう状況のときにはこういう行動をしちゃうのも仕方ない」と、簡単にスターウォーズ的に言うところの「ダークサイド」に落ちちゃう生き物だなと思わせる作品。その中で、人間としてのあるべき姿を現すのがメイおばちゃん。メイおばちゃんは、社会の中では取るに足らない存在かもしれないけど、こういう人こそが人の手本ですね。まだまだつなげられる余地を残しての終わり方だけど、次作るなら新たな要素を入れ込まないと、マンネリ化することは間違いない。
公開初日に観に行きましたよっ。それなのにこの日記のアップがこんなに遅れたんじゃどうしようもないけどね。
2作目は、アメコミヒローものにしては珍しくいい感じに終わったスパイダーマン。今作ではどうなるのかと思いきや、アクションや映像の迫力を楽しむ映画というよりは、人間ドラマを楽しむという感じだった気がする。映像を楽しめないというわけではない。ただ、映像の迫力は1作目、2作目ですでに慣れちゃっているので、それ以上の驚きとかを演出してくれないと、もう観客は映像には特別なヨロコビを感じないのかも。そんなわけで、今作は、親子愛、恋愛、友情などなど人間と人間のつながりに加え、有頂天になったときに生じる人間の心の緩み、嫉妬とか寂しい気持ちのときに忍び込んで来る風習しんとか憎しみっていう人間の心の動きが描かれている作品。
人間ドラマをCGを大掛かりに使って描く作品は他にはなかなかないよね〜「人間の心のヒダを描くために、たまに武装して闘っちゃったりしちゃいます」的なドラマ。たぶん、スパイダーマンということで子供も観ると思うけど、たぶん子供の頃観て、大人になってからもう一度観たら、全然感じ方が違うだろうな。
ストーリーは書けないけど、私が結構好きなのは、実は「黒ピーター」がMJの働く倶楽部にいって踊りまくるシーン。もちろんこのシーン、MJにとってはとてもかわいそうなシーンで、新登場のグウェンにまで愛想を尽かされるほどのことなんだけど、黒ピーターがインパクトあったのよね。トビー・マグワイアは、もし4作目を作るならもうピーターはやらないと言っているとも聞いたのだけど、あの優しいピーターと、黒ピーターとを両方演じわけるのって、俳優さん的には結構大変だったかも?ま、両極端だからそうでもないか?
あと、グウェン役のブライス・ダラス・ハワード。途中からブロンドの「千秋」に見えちゃって・・・そんなふうに思ったのは私だけでしょうか。彼女はLady in the Waterに出てたんだけど、そのときはそんなふうには思わなかったのにな。
その他、これまでの2作品に出演していたキャラで、この3作目で「え?そんな人だったの?」と新たな側面が描かれたのは、ピーターが住んでる(小)部屋の大家さん。そして、「おいおい、それを早く言わんか!」と思ったのは、オズボーン家の執事。
それにしても、この映画では、大人なら誰でもが感じる「こういう状況のときにはこういう行動をしちゃうのも仕方ない」と、簡単にスターウォーズ的に言うところの「ダークサイド」に落ちちゃう生き物だなと思わせる作品。その中で、人間としてのあるべき姿を現すのがメイおばちゃん。メイおばちゃんは、社会の中では取るに足らない存在かもしれないけど、こういう人こそが人の手本ですね。まだまだつなげられる余地を残しての終わり方だけど、次作るなら新たな要素を入れ込まないと、マンネリ化することは間違いない。
夢のチョコレート工場
2007年5月27日先日ジョニー・デップ主演で作られたものがあったけど、今回観たのはそれよりも30年以上前の1971年に制作された作品。どちらが好きかと言われれば、新しい作品の方がより「おとぎ話」っぽくてよかったなー。古い作品だと、技術力の限界もあったのかもしれないけど、中途半端な感じが否めない。
この作品の中で描かれるダメな子供とダメな大人は、そりゃあダメっちゃダメなんだけど、最近の事件に比べればカワイイ方だと思ってしまう。さすがに映画の中には、簡単に他人を殺してしまうような子供は出て来ないんだけどね。ゴールド・チケットを手に入れるためには人殺しもしちゃうっていう設定だったりしたらどんな作品になっちゃったでしょう・・・子供に見せられなくなっちゃうかな。
音楽も映像もなーんか中途半端。この中途半端さが、30年前の作品であって今の私たちの感覚に合わないせいだと考えるのか、それとも30年前にみてもそんなものなのか・・・これと新しい方とどちらを観ようかな悩むんだったら、迷わず新しいジョニー・デップ版をおすすめしたい。
映画は新旧2作観たけれど、実は原作の本は読んだことがない私。まずは原作でも読もうかなと思った。
この作品の中で描かれるダメな子供とダメな大人は、そりゃあダメっちゃダメなんだけど、最近の事件に比べればカワイイ方だと思ってしまう。さすがに映画の中には、簡単に他人を殺してしまうような子供は出て来ないんだけどね。ゴールド・チケットを手に入れるためには人殺しもしちゃうっていう設定だったりしたらどんな作品になっちゃったでしょう・・・子供に見せられなくなっちゃうかな。
音楽も映像もなーんか中途半端。この中途半端さが、30年前の作品であって今の私たちの感覚に合わないせいだと考えるのか、それとも30年前にみてもそんなものなのか・・・これと新しい方とどちらを観ようかな悩むんだったら、迷わず新しいジョニー・デップ版をおすすめしたい。
映画は新旧2作観たけれど、実は原作の本は読んだことがない私。まずは原作でも読もうかなと思った。
マグダレンの祈り
2007年5月20日休日の昼間に観たんだけど、エライ重いテーマで驚いた。夜とかに観て寝ることにならなくてよかった。暗すぎます。
もともとは売春婦たちを普通の生活を送れるようにするために作られた施設らしいのだけど、その後敬虔なカトリックを信じる社会の中で、結婚する前に子供を産んでしまった女性や、勝手に周りの大人に「ふしだら」と決めつけられただけでこの施設に来る羽目になった人もいたようだ。そしてそこで、過酷な労働と人権を無視された扱いを受けて来た女性たちを描いた映画で、史実に基づくものらしい。そもそも、マグダレン修道院の中で女性たちが不当な扱いを受けていたということがわかったのは、実は割と最近のこと。しかも、きっかけは、修道院の院長が土地を開発業者に売ったかなにかで、開発業者が開発しようと土地を掘り起こしたときにたくさんの人骨が発見されたことから事実が少しずつ明らかになったらしい。この修道院に行く羽目になった女性たちと、この修道院で行われていたことは、やっぱり実際に映画を観てもらった方がいいでしょう。特典メニューにはドキュメンタリー番組もついてます。
宗教って時々とても残酷だと思う。
昔も今も宗教を原因とする戦争は世界中で果てることがないし、宗教上の考え方の中では認められない行為をした人に対して厳しすぎないか?とはいっても、厳しいか厳しくないかはやはりその宗教の中で作られる価値観によって判断されるので、人殺しと同じように婚前交渉を重い罪だと考える価値観の中では、厳しいとは考えないのかもしれない。
あとは、閉鎖された世界の中で力を持つ者と持たない者がいる場合、力を持つ者の振る舞いは、その自身が自制を忘れるととんでもないことに。何しろ閉鎖されているので、誰にも自分の行為を非難されることがない。そういう状況であっても、人間を人間として尊重して扱うのが聖職者だと思うのだけれど、どうやらそうではない人も多いようで・・・こんな人ばかりではもちろんないのだろうけど、聖職者と呼ばれる人たちがその力の使い道を誤り、自分の保身や権威のためだけに争いが起きたりしないよう祈るばかりだ。
もともとは売春婦たちを普通の生活を送れるようにするために作られた施設らしいのだけど、その後敬虔なカトリックを信じる社会の中で、結婚する前に子供を産んでしまった女性や、勝手に周りの大人に「ふしだら」と決めつけられただけでこの施設に来る羽目になった人もいたようだ。そしてそこで、過酷な労働と人権を無視された扱いを受けて来た女性たちを描いた映画で、史実に基づくものらしい。そもそも、マグダレン修道院の中で女性たちが不当な扱いを受けていたということがわかったのは、実は割と最近のこと。しかも、きっかけは、修道院の院長が土地を開発業者に売ったかなにかで、開発業者が開発しようと土地を掘り起こしたときにたくさんの人骨が発見されたことから事実が少しずつ明らかになったらしい。この修道院に行く羽目になった女性たちと、この修道院で行われていたことは、やっぱり実際に映画を観てもらった方がいいでしょう。特典メニューにはドキュメンタリー番組もついてます。
宗教って時々とても残酷だと思う。
昔も今も宗教を原因とする戦争は世界中で果てることがないし、宗教上の考え方の中では認められない行為をした人に対して厳しすぎないか?とはいっても、厳しいか厳しくないかはやはりその宗教の中で作られる価値観によって判断されるので、人殺しと同じように婚前交渉を重い罪だと考える価値観の中では、厳しいとは考えないのかもしれない。
あとは、閉鎖された世界の中で力を持つ者と持たない者がいる場合、力を持つ者の振る舞いは、その自身が自制を忘れるととんでもないことに。何しろ閉鎖されているので、誰にも自分の行為を非難されることがない。そういう状況であっても、人間を人間として尊重して扱うのが聖職者だと思うのだけれど、どうやらそうではない人も多いようで・・・こんな人ばかりではもちろんないのだろうけど、聖職者と呼ばれる人たちがその力の使い道を誤り、自分の保身や権威のためだけに争いが起きたりしないよう祈るばかりだ。
ファイヤー・ウォール
2007年5月2日こういう作品は終わりがどうなるかということは最初から予測がつくので、そのエンディングに向けた過程をいかに楽しめるかが作品の鍵。この作品は、結構最後のほうまで楽しめるんだけど、最後がちょっと息切れで残念。
妻は建築家で、その妻の設計した水辺の素敵な家に住み、自分は銀行のエグゼクティブで、二人のかわいい子供たちにも恵まれ何不自由なく暮らしているジャック。
話はそれますが、アメリカでは海が見えるというだけで家の値段は段違いに高くなるらしい。ここはシアトルという設定。シアトルは海にも面しているし、湖にも面している様子だったけど、おそらくこの素敵なおうちは海辺の家なんだろう。シアトルにはまだ行ったことがないのだけど、作品の中でも雨がやたら降っている。雨の日が多いせいかどうか、確か全米ナンバー・ワンの自殺率を誇る街じゃなかったかな。青い空と燦々輝く太陽がシンボルのカリフォルニア好き人間としては、遊びに行くのは楽しそうだけど、住むのは勘弁願いたい。
話を戻して、作品について。ジャックが家族を人質に取られて自分が努める銀行のシステムに侵入し、お金を銀行強盗たちに送金させられるというお話。ただ、この犯人側の大ボスであるビル・コックスが、ジャックの次の手、次の手を見事に読んで先に手を打っていくという頭脳戦を楽しむことができる。ジャックもジタバタするんだけど、そう簡単には力関係は変わらないのだ。「ジャック」と「家族が人質」って、どこかで聞いたことあるなーと思ったら、「24」か。あれほどアクションはないけど、家族を人質に取られて自分の意に反して動く羽目になるという設定はほとんど同じか・・・ただ、そんなことをさっ引いても、終盤手前までのビル・コックスの策略には相当感心させられること間違いなし。
ただ、残念なことに最後がまったくあっけない幕切れで、「今まであんなに冴えていたのに!」と、あまりの落差にがっかりさせられる。最後に後ひとひねりあれば、この作品は相当高い評価を得たに違いない。
妻は建築家で、その妻の設計した水辺の素敵な家に住み、自分は銀行のエグゼクティブで、二人のかわいい子供たちにも恵まれ何不自由なく暮らしているジャック。
話はそれますが、アメリカでは海が見えるというだけで家の値段は段違いに高くなるらしい。ここはシアトルという設定。シアトルは海にも面しているし、湖にも面している様子だったけど、おそらくこの素敵なおうちは海辺の家なんだろう。シアトルにはまだ行ったことがないのだけど、作品の中でも雨がやたら降っている。雨の日が多いせいかどうか、確か全米ナンバー・ワンの自殺率を誇る街じゃなかったかな。青い空と燦々輝く太陽がシンボルのカリフォルニア好き人間としては、遊びに行くのは楽しそうだけど、住むのは勘弁願いたい。
話を戻して、作品について。ジャックが家族を人質に取られて自分が努める銀行のシステムに侵入し、お金を銀行強盗たちに送金させられるというお話。ただ、この犯人側の大ボスであるビル・コックスが、ジャックの次の手、次の手を見事に読んで先に手を打っていくという頭脳戦を楽しむことができる。ジャックもジタバタするんだけど、そう簡単には力関係は変わらないのだ。「ジャック」と「家族が人質」って、どこかで聞いたことあるなーと思ったら、「24」か。あれほどアクションはないけど、家族を人質に取られて自分の意に反して動く羽目になるという設定はほとんど同じか・・・ただ、そんなことをさっ引いても、終盤手前までのビル・コックスの策略には相当感心させられること間違いなし。
ただ、残念なことに最後がまったくあっけない幕切れで、「今まであんなに冴えていたのに!」と、あまりの落差にがっかりさせられる。最後に後ひとひねりあれば、この作品は相当高い評価を得たに違いない。
笑の大学
2007年5月1日珍しく日本映画。
でも、相当楽しめた気がする。
特に役所広司の演技が最高におかしかった。この人は面白いセリフとか面白いことをするのに、する前に笑わずにいるっていうことがどうしてできるんだろう?あと、吾郎ちゃん扮する椿がおもしろいことを言っても、笑わずにいる演技ってどうやったらできるんだろうと思ってしまった。私だったらすぐに笑っちゃって、何回もNGを出しちゃってみんなに迷惑かけそうな気がする。ま、そこがプロの役者さんということなんでしょう。
ちょっと長い。ちょっと長いんだけど、長いと思わせるのは、最終日の七日目手前位から。吾郎ちゃんが自分がなぜ何度も何度も書き直して脚本を作ろうとするのかっていう自分の信条をぶちまけるあたりからだろうか。そしてその翌日まで。その2日間が重くなるので、どうしても長さを感じさせられたということだろうか。それまでは時間を忘れて相当楽しめた。
それにしても、大したセットがある訳でもなく、ここまでセリフや役者の演技で楽しめるというのは素晴らしい。これはもともと舞台でやったものを映画化したんだったかな。予算ではハリウッドにはかなわないだろうから、そこを工夫と才能でしっかりカバーし、なおかつエンターテイメント性を高めれば十分いい作品ができるじゃないか!
普段あまり邦画は観ないのだけど、たまには観ようと思った作品。
でも、相当楽しめた気がする。
特に役所広司の演技が最高におかしかった。この人は面白いセリフとか面白いことをするのに、する前に笑わずにいるっていうことがどうしてできるんだろう?あと、吾郎ちゃん扮する椿がおもしろいことを言っても、笑わずにいる演技ってどうやったらできるんだろうと思ってしまった。私だったらすぐに笑っちゃって、何回もNGを出しちゃってみんなに迷惑かけそうな気がする。ま、そこがプロの役者さんということなんでしょう。
ちょっと長い。ちょっと長いんだけど、長いと思わせるのは、最終日の七日目手前位から。吾郎ちゃんが自分がなぜ何度も何度も書き直して脚本を作ろうとするのかっていう自分の信条をぶちまけるあたりからだろうか。そしてその翌日まで。その2日間が重くなるので、どうしても長さを感じさせられたということだろうか。それまでは時間を忘れて相当楽しめた。
それにしても、大したセットがある訳でもなく、ここまでセリフや役者の演技で楽しめるというのは素晴らしい。これはもともと舞台でやったものを映画化したんだったかな。予算ではハリウッドにはかなわないだろうから、そこを工夫と才能でしっかりカバーし、なおかつエンターテイメント性を高めれば十分いい作品ができるじゃないか!
普段あまり邦画は観ないのだけど、たまには観ようと思った作品。
ホリデイ
2007年4月30日あまり期待しないで観に行ったんだけど、それがどうしてどうして、結構いい作品で、うれしい驚きだった。
ケイト・ウィンスレット扮するアイリスが、3年間もずっと思い続けてきた人の別の女性との婚約発表を目の当たりにする様は、観ている側としては「あー、もうなんでそんなにウジウジしてるんだー。そんな男ダメダメ!とっとと別れちゃえ!」って思わされる。本人にしてみればそんなに簡単じゃないから苦しんでいる訳だし、それがこの「アイリス」なんだなと。本当にかわいそう。それに引き換え、キャメロン・ディアス扮するアマンダが、恋人が浮気したんじゃないかと問いつめて、自分の立派な家から叩き出す様はとても勇ましい。この二人の女性の性格をしっかり描写している。
傷心のアイリスとアマンダがおうちを交換するところからこのお話が始まる。
イギリスののんびりした地域にある古くてちいさなおうちにやってきたアマンダが、何もやることがなくて明日にでも帰ろうかと決心している頃、アイリスの兄のグラム登場。このグラムの登場から、彼の秘密が明かされるまでの間は、麗しいジュード・ロウを楽しむだけの映画になってしまうかと思われたんだけど、彼の秘密が明らかになる頃から、一転、ストーリーに深みが出て来る。
L.A.の開放的な雰囲気と、友達になったアーサーやその友人たちの関係を通してこちらも心を少しずつ癒して行くアイリス。特に、アーサーとアイリスとのやりとりは、アマンダとグラムのラブラブムードとはまた違った、あたたかで上品な雰囲気をこの作品に添えている。アイリスに強い女性がたくさん出て来る映画作品をたくさん紹介するアーサーと、歩行器なしでは歩けなくなってしまったアーサーを厳しくトレーニングするアイリスとの二人三脚は、恋とか愛とはまた違う、友情って言うのかな、そういう人間同士の素晴らしい関係を表していて本当によかった。
そういえば、作品中、ほんとにちょい役ダスティン・ホフマンが出て来る。なんでも、これはまったく偶然らしい。撮影しているブロック・バスターにたまたま彼が通りかかり、「へー何の撮影しているのかな」なんて感じで店内に入って来たとか。ハリウッド・スターも撮影には興味津々なんだ。それで急遽出ちゃうのもすばらしいけど。ということは、これは本当に普段着のダスティン・ホフマンなのね。必見です。
というわけで、期待していなかったんだけど、意外にいい作品だった。人にとって本当に大切なものが何なのかってことを見目麗しいひとたちが魅せてくれる作品。結構涙が出ちゃうシーンもあって、いやいやなかなかのものでした。
ケイト・ウィンスレット扮するアイリスが、3年間もずっと思い続けてきた人の別の女性との婚約発表を目の当たりにする様は、観ている側としては「あー、もうなんでそんなにウジウジしてるんだー。そんな男ダメダメ!とっとと別れちゃえ!」って思わされる。本人にしてみればそんなに簡単じゃないから苦しんでいる訳だし、それがこの「アイリス」なんだなと。本当にかわいそう。それに引き換え、キャメロン・ディアス扮するアマンダが、恋人が浮気したんじゃないかと問いつめて、自分の立派な家から叩き出す様はとても勇ましい。この二人の女性の性格をしっかり描写している。
傷心のアイリスとアマンダがおうちを交換するところからこのお話が始まる。
イギリスののんびりした地域にある古くてちいさなおうちにやってきたアマンダが、何もやることがなくて明日にでも帰ろうかと決心している頃、アイリスの兄のグラム登場。このグラムの登場から、彼の秘密が明かされるまでの間は、麗しいジュード・ロウを楽しむだけの映画になってしまうかと思われたんだけど、彼の秘密が明らかになる頃から、一転、ストーリーに深みが出て来る。
L.A.の開放的な雰囲気と、友達になったアーサーやその友人たちの関係を通してこちらも心を少しずつ癒して行くアイリス。特に、アーサーとアイリスとのやりとりは、アマンダとグラムのラブラブムードとはまた違った、あたたかで上品な雰囲気をこの作品に添えている。アイリスに強い女性がたくさん出て来る映画作品をたくさん紹介するアーサーと、歩行器なしでは歩けなくなってしまったアーサーを厳しくトレーニングするアイリスとの二人三脚は、恋とか愛とはまた違う、友情って言うのかな、そういう人間同士の素晴らしい関係を表していて本当によかった。
そういえば、作品中、ほんとにちょい役ダスティン・ホフマンが出て来る。なんでも、これはまったく偶然らしい。撮影しているブロック・バスターにたまたま彼が通りかかり、「へー何の撮影しているのかな」なんて感じで店内に入って来たとか。ハリウッド・スターも撮影には興味津々なんだ。それで急遽出ちゃうのもすばらしいけど。ということは、これは本当に普段着のダスティン・ホフマンなのね。必見です。
というわけで、期待していなかったんだけど、意外にいい作品だった。人にとって本当に大切なものが何なのかってことを見目麗しいひとたちが魅せてくれる作品。結構涙が出ちゃうシーンもあって、いやいやなかなかのものでした。
デジャブ
2007年4月22日「この場面、なんかみたことあるような」というデジャブ。この作品は、デンゼル・ワシントン演ずるアルコール・タバコ・火器取締局の捜査官ダグが爆弾テロの犯人を追い詰めていくんだけど、そのダグには不思議な能力があって・・・というお話かと思ってたのよね。でも、全然違った。どう違うのかを書いてしまうとこれから観る人に悪いからやめておきましょう。
この作品のTVCMに流れていた音楽がカッコ良くて好きだったんだけど、作品中では一瞬も使われていない。なんだよ。あと、もうひとつびっくりだったのが、バル・キルマー。太っちゃったなーー。彼を初めて観たのは「トップ・ガン」だったんだけど、あの頃の精悍さがなくなりました。ただ、太っている方が清濁あわせ飲むFBIの捜査官という感じはするけどね。FBI捜査官って絶対不健康な生活しているに違いないし、不健康な生活していればあんなふうになるだろうし。あんまり精悍な感じのする捜査官だとちょっと嘘っぽいかもしれない。役柄にあわせたのか?それともただ単に本人が太ったのか・・・おそらく後者だろうけど。
ストーリーはあまり話さないとしても、途中のちょっとわかりづらい(物語の設定上しょうがない)カーチェイスとかは迫力はあるよね。あと、まぁストーリーも意表をつくと言えばつくんだけど、若干ご都合主義な臭いのする感が否めない。一歩踏み外すとB級に転落しかねない。この作品はその一歩手前で踏みとどまったか。
この日は「ナイト・ミュージアム」と2本をはしごで劇場で観たんだけど、どちらが満足度が高かったかと言われれば、「ナイト・ミュージアム」かなあ。そう感じる私のスタンダードが「おこちゃま基準」だからなのかもしれないけど。
この作品のTVCMに流れていた音楽がカッコ良くて好きだったんだけど、作品中では一瞬も使われていない。なんだよ。あと、もうひとつびっくりだったのが、バル・キルマー。太っちゃったなーー。彼を初めて観たのは「トップ・ガン」だったんだけど、あの頃の精悍さがなくなりました。ただ、太っている方が清濁あわせ飲むFBIの捜査官という感じはするけどね。FBI捜査官って絶対不健康な生活しているに違いないし、不健康な生活していればあんなふうになるだろうし。あんまり精悍な感じのする捜査官だとちょっと嘘っぽいかもしれない。役柄にあわせたのか?それともただ単に本人が太ったのか・・・おそらく後者だろうけど。
ストーリーはあまり話さないとしても、途中のちょっとわかりづらい(物語の設定上しょうがない)カーチェイスとかは迫力はあるよね。あと、まぁストーリーも意表をつくと言えばつくんだけど、若干ご都合主義な臭いのする感が否めない。一歩踏み外すとB級に転落しかねない。この作品はその一歩手前で踏みとどまったか。
この日は「ナイト・ミュージアム」と2本をはしごで劇場で観たんだけど、どちらが満足度が高かったかと言われれば、「ナイト・ミュージアム」かなあ。そう感じる私のスタンダードが「おこちゃま基準」だからなのかもしれないけど。
ナイト・ミュージアム
2007年4月21日子供騙しの作品かと思ってあまり期待しないで観に行ったんだけど、ゲラゲラ笑ってかなり楽しめた。普段は夜遅い時間に映画を観に行くことが多いからそういうことはないんだけど、今回は昼間だったし、作品は子供も大人も楽しめるないようだったから(しかも吹き替えを観たし)、子供が多いこと多いこと。ただ、こういう作品はみんなでゲラゲラ笑った方が楽しめるから、それはそれで楽しかった!(お菓子を食べる音とかはちょっとうるさかったけど)
で、作品はというと、わかりやすい内容。
だけど、冒頭の、「両親が離婚して、母親と新しい父親とともに息子はくらしていて、たまに本当の父親が会いに来る」という設定は、子供たちには理解できたんだろうか?アメリカでは2組に1組が離婚するなんてデータもあって、こんな環境で育っている子供たちも少なくないのだろうから、あまり違和感ないかも。日本の子供たちはどうだっただろう?
ま、そんな冒頭の部分はさておき、夜のアメリカ自然史博物館の中でのどんちゃん騒ぎはとても楽しい。本当にこんなふうにみんなが動き出したら面白いだろうなと思うし、「歴史上の人物と本当に話せたら」なんていう夢もかなう。日本人にはややメジャーではない登場人物もいるんだけど、そんなことは関係なく楽しめた。ときにホロリとさせられることもあったりして。そんなわけで、これは劇場に観に行く価値もあるでしょう。たくさんでワイワイ観に行くのが楽しいかも。
この作品にはディック・バン・ダイクが出演していて、この人は「チキチキバンバン」のお父さん役立った人。この人が「すごいナーーーー!」と思ったのが、エンドクレジットのときに出てきて、モップを持って踊る様。もう結構の年なんだと思って調べてみたらもう82歳!!82歳であの滑らかな踊りっぷりとは!本当にすごいです。映画終わったらすぐ帰んないで、このシーンもお見逃しなく!
さらに笑えるのが、映画の中で出まくっているオーウェン・ウィルソンは、友情出演なんだけど、クレジットされてない!ベン・スティラーとのコンビは「スタスキー&ハッチ」とかで見られる。あれだけストーリーに絡むのにクレジットされないって相当面白いと思うんだけど?
これは日本でも興行成績が4週連続で1位だったのもわかるね。大人も子供も楽しめる、軽いけどよくできた作品だ。
で、作品はというと、わかりやすい内容。
だけど、冒頭の、「両親が離婚して、母親と新しい父親とともに息子はくらしていて、たまに本当の父親が会いに来る」という設定は、子供たちには理解できたんだろうか?アメリカでは2組に1組が離婚するなんてデータもあって、こんな環境で育っている子供たちも少なくないのだろうから、あまり違和感ないかも。日本の子供たちはどうだっただろう?
ま、そんな冒頭の部分はさておき、夜のアメリカ自然史博物館の中でのどんちゃん騒ぎはとても楽しい。本当にこんなふうにみんなが動き出したら面白いだろうなと思うし、「歴史上の人物と本当に話せたら」なんていう夢もかなう。日本人にはややメジャーではない登場人物もいるんだけど、そんなことは関係なく楽しめた。ときにホロリとさせられることもあったりして。そんなわけで、これは劇場に観に行く価値もあるでしょう。たくさんでワイワイ観に行くのが楽しいかも。
この作品にはディック・バン・ダイクが出演していて、この人は「チキチキバンバン」のお父さん役立った人。この人が「すごいナーーーー!」と思ったのが、エンドクレジットのときに出てきて、モップを持って踊る様。もう結構の年なんだと思って調べてみたらもう82歳!!82歳であの滑らかな踊りっぷりとは!本当にすごいです。映画終わったらすぐ帰んないで、このシーンもお見逃しなく!
さらに笑えるのが、映画の中で出まくっているオーウェン・ウィルソンは、友情出演なんだけど、クレジットされてない!ベン・スティラーとのコンビは「スタスキー&ハッチ」とかで見られる。あれだけストーリーに絡むのにクレジットされないって相当面白いと思うんだけど?
これは日本でも興行成績が4週連続で1位だったのもわかるね。大人も子供も楽しめる、軽いけどよくできた作品だ。