トゥームレイダー

2003年9月3日
もともとゲームだったのを映画にしたという作品だけど、思っていた以上におもしろかった。もっとつまらない映画だと思っていたんだけど、さすがに二作目をつくるだけあって、ちゃんとしてました。

映画の中では詳しくはわからないけど、屈強そうな兵隊達と一緒に映っている写真が出てくるので、彼女は特殊部隊にでも所属してたって設定なのかな。さすがに強くて、敵をどんどん倒していく様子は見ていて楽しい。

仲間の機械オタクと執事もいい味だしてるな〜

インディー・ジョーンズといい、ハムナプトラといい、古代の文明や宝物を扱った作品が多いのは、やはりそれだけ人々が憧れと畏怖の念をもってそれらをとらえているからなのかな。
現代の最新鋭の武器をもってしてもかなわないような、私たちの想像を超えた力がこれらの映画には描かれているのだけれど、それが不自然に思えないところは、
「古代の人たちはすごい。どんな罠や仕掛けがあってもおかしくない」
と現代人が感じているからなんだろうと思う。

一つだけ、みんながものすごく重装備で防寒しているのに、アンジェリーナ・ジョリーだけがTシャツ一枚にコートを羽織っただけっていういでたちなのにはちょっと「?」を感じたのだけれど。
彼女のすばらしいプロポーションを際だたせるには仕方ないのかもしれないけどいくらなんでも凍えちゃうんじゃ?と思ったのでした。

一作目がこれくらい面白いんだったら、もうすぐ公開される二作目は劇場に観に行っちゃおうかな。

ハルク

2003年9月2日
なにより印象的だったのは、原作が漫画であることを意識したのか、映画でありながらスクリーンをその時の状況に応じてコマ割りしてたこと。
ただ単に砂漠の上をヘリコプターが飛ぶシーンにしても、コマ割りしていろんな角度からとったヘリコプターを映したりして、一画面で砂漠の上空を飛ぶヘリコプターを映すよりも動きがあっておもしろい。

人間をただの人間以上の存在にすることを研究する父親のために、主人公には特別な力が備わってしまうという作品。

科学者の暴走が破滅を招いてしまう作品はよくある。
コンピュータを進化させたために人類が破滅するターミネーターシリーズもそうだし、生まれたときに持っている遺伝子でその人の人生が決定してしまう世の中を描いたガタカも、こんな世の中になったら悲しいなと思わせられる。
科学者の活躍なしには今の便利な世の中はないのだけれど、やはり、科学の力だけを信奉する世の中に疑問や恐れ、不安を感じている人が少なからずいるからこそ、この手の作品が作られるのだろうか。
実際、こんな事を試しにやってみたらどうなるかと、禁止されていてもそれを止めることの出来ない科学者は、「薬物をやってみたらどうなるんだろう?」とかって、悪いからしちゃダメだといわれても、好奇心から止められない若者と同じ心理じゃないのかと思う。

実際に、主人公の父親は、自分が神のように振る舞おうとハルクの力を利用しようとするのだけど、結局彼の持つパワーをコントロールできなくなって消滅してしまう。
結局人の力の及ばないことに、人は手を出してはいけないということなのでは?
技術的に可能なことと、やっていいいこととはやっぱりちがうと思うのよね。

悲しい過去の記憶を封印しているという意味では、今回の主人公も「悩めるヒーロー」ではあるけれど、ハルクとして振る舞っている時のことをあまり覚えていないからか、そんなに「悩んでる」という感じには思えなかったな。
自分がどんなことをしたのかわかんなくて困り果てているという感じはしたけれど。

最近注目しているジョシュ・ルーカス君は、今回は悪役だったのね〜
キレた時にちょっと声が裏返るところが、キレっぷりを表してました。

コマ割りも含め、映画作品としては大変おもしろかった。

ハイ・クライムズ

2003年9月1日
大どんでん返し作品。

最初の、主人公とその夫とのアツアツぶりは、夫が逮捕されて過去が明らかになった後との激しい落差をより強調するためには必要だったのかな。これでもかって言うほどアツアツ。あと、主人公がどれほど子供をほしがっていたかっていうことも、いちおうこの冒頭部で説明されているらしい。
よほどの赤ちゃん好きでければ、道でとおりかかった赤ちゃんに話しかけたりはしないだろうからね。

殺人犯として軍事法廷で裁かれることになった夫を、主人公が弁護するのだけれど、軍はこれでもか、これでもかって言うほど妨害してくる。
命の危険にさらされることもたびたびあって、ここまで妨害するんだから、間違いなく軍は自分たちにとって都合の悪い事実を隠そうとしているのに違いないと観ている側は確信するのだけれど、この演出が大どんでん返しの効果を絶大なものにしているのかな。

DVDでみたから可能だったのだけど、主人公がFBIに協力を求めにいくシーンがある。で、このときに協力してくれたFBIのおじさん、二人は顔見知りのように話をしているのだけれど、いったいどこで二人は出会っていたんだ????と見終わってからシーンをさかのぼっていってようやくわかった。
でも、これを1回劇場でみただけでは、あのFBIのおじさんが何者で、どのシーンででてきたのかを思い出せる人はどれくらいいるんだろうか?

そんな風にして見終わった後にいろいろ考えてみると、ちゃんとストーリーのつじつまもあっているし、この作品もなかなか見応えのある作品だったな〜
ま、それなりに楽しめることは間違いないのだけれど、ストーリーにも特に意外性はないし、あまり印象に残らない作品だったかも。
ちょっと期待しすぎだったのかな。

ジョニー・デップは最初から最後まで本当にいい味出してた。それは認めよう。
作品をかたくしすぎないように、時々彼のコメディちっくな演技で笑いも織り込まれている。

音楽も迫力があって結構気に入ってしまった。
あと、ディズニーランドのカリブの海賊のシーンを再現したところも、なんだか懐かしい感じでよかった。

だけど・・・なんか物足りないんだよね。
やはりストーリーが平凡すぎるんだろうか?

あと、月の光が漏れる洞窟の中での闘いは、人間の姿になったり骸骨の姿になったりを速いテンポで繰り返したりして、CGとかに詳しい人からすれば「手間かかってるな〜」とかって感銘を受けるのかもしれないけど、一般人にはそんな苦労はうかがい知れません。
単なるアクションシーンとして観ると、最近のワイヤーアクションとかの派手な動きを見慣れてしまってる人には「フツー」に映ってしまうらしい。

そうなるとジョニー・デップ以外にはなんら特筆すべきものが見つからない。
ジェリー・ブラッカイマーくん、金をかければいいというものではないということだよ。
今回はちょっと観客の心を掴み損ねたんじゃないかな。

ちょうどテレビでこの映画のCMやってて、「アクション満載で何度でも楽しめる作品です」なんてオーランド・ブルームが言ってるけど、何度も観るほどのもんでもないかな。
ちょっと期待はずれの感が否めません。

スニーカーズ

2003年8月16日
聞いたことない映画だったけど、これがなかなかおもしろくて気に入ってしまった。
1992年に公開されたってことで、コンピュータ関係や女性の髪型、ファッションなどはさすがにちょっと古い感じがするのだけれど、ストーリーは古さを感じず最後まで面白く観られる。

どんな暗号でも解読してしまうというモノを手に入れた主人公達が、NSAを騙る別の人間に間違ってそれを渡してしまい、それを取り戻すというストーリー。
同じ暗号ものでも、例えばマーキュリー・ライジングなんてのは、こんな重要なものを知ってしまったからにはとても危険な目にあって殺されてしまうかもしれないと、ちょっと悲壮感が漂う感じだけど、こちらは、同じく一歩間違えば撃ち殺されるとわかっていても、「絶対大丈夫だな」と安心してみていられるような、どこかのんびりしたような雰囲気があって暗いところがないのだ。

この映画の中で、主人公の昔の親友でありながら敵役っていうのが出てくるのだけれど、その彼が
「これからは金でも武器でもなく、情報をもってて自由に操れるやつが世界を操るんだ」
ってなことを言う。
たったの10年前ではあるけれど、今のところはまだ、金があるやつの方が強そうであることに、ちょっとほっとしたりもして。
でも、戦争ですら情報戦だと言われる世の中だから、誰かが個人の情報もすべて思うがままに悪意を持って操るなんて事を始めちゃったら、間違いなくその人間に世界はほとんど掌握されちゃうかも。
ニューヨークの大停電はいちおうテロではないといわれているけれど、爆弾や武器を使わなくても、電気や情報をターゲットに停電させたりデータベースを破壊するだけで、血も流さずに莫大なダメージを与える事の出来る世の中って、本当にいいのかな。

そんな小難しいことはともかく、このスニーカーズ自体は楽しい気分で観られるオススメ作品。

ロック・ユー

2003年8月15日
劇場公開時から観に行きたいと思っていたのに結局見に行けず、このたびようやくDVDにめぐり会えて観ることが出来た作品。
(だってうちの近所のツタヤには1本しかないんだもん)

最初からクィーンの「ロック・ユー」の音楽で盛り上げてくれる。
監督自ら、現代の音楽や言葉で中世の雰囲気を出して観客にもなじんでほしかったというくらいだから、ま、ところどころに現代のものとも中世のものともなりきれない中途半端なちゃちさは感じられるとはいえ、全体としてはとても楽しめる。

馬上槍試合のシーンも、あたかもその場にいる観客の気分になれるくらい迫力のあるものだった。海外の中世の描かれている映画を観ると、いつも武器がとてつもなく大きくて重そうなのに驚く。日本の刀みたいに、「斬る」んじゃなくて「叩く」って感じ。同じようにこの映画に描かれる槍も「それって槍なの?竿かと思った」っていうくらい太くて重そう。

適度に笑いも織り交ぜ、友情とかロマンスとかって要素も盛り込んで最後まで一気に観られる。個人的に好きだったのは、ローレンスがテントで洋服を縫ってくれるシーン。カットされているけど、未公開シーンでも彼は洋服を縫っているのだ。ロンドンでの世界選手権でみんなが着ている服もきっと彼が縫ったに違いない。どうでもいいシーンではあるけど、そんなシーンがなんだかほほえましくて気に入ってしまった。

ひとつだけ残念だったのは、「ロック・ユー」が最初のシーンでしか流れないこと。
最後の闘いのシーンでもう一回くらい流れてもよかったかなーなんて思うのは日本人だけでしょうか。
だって原題はA Knight’s Tale で、どこにもロック・ユーなんてつかないし・・・
どうやらチョーサーという作家が本当にA Knight’s Tale という作品を書いているようだ。
英語圏の人にはなじみのある話なのかな?

あとは、ジョスリンの主人公に対するとてつもなく自分勝手なお願いにもかなり腹が立ったけど。あーでも世の中には本当にこんなわがままな女が存在しているんだろうな。やだやだ。

これから観る人に一つアドバイスを。
エンドクレジットを最後まで観ると、「なんなのこのシーン???」っていうシーンがあるのでお見逃しなく!

スパイダー

2003年8月14日
これがまたしても、「やられたー!!!」と思わせられる大どんでん返し作品なのだ。
この「やられた!!」の気分は、ぜひとも他の人にも味わってもらいたい。

あえてここでは犯人達ということにして、犯人達の頭のよさ、用意周到さ、予想通りに事が運ぶとき、運ばないときには、それぞれその犯人達と同じように「してやったり」の気分を味わえたり、失敗して悔しい気持ちを味わったりも出来る。

あと、印象的だったのは誘拐された子供の頭の良さ。
小学生とは思えないほど機転が利いて、「私がこの子で誘拐されてたら、今頃もうとっくに殺されているね」と思ってしまうくらい、
いろいろ頭を使って犯人に対抗するのだ。

今のままでも十分楽しめるのではあるけれど、敢えていうなら、どうして犯人達はこんな犯罪に手を染めることになったのかっていうのはほとんどわからなかったのが惜しい。ツライ子供時代を送ったというのはわかったけど、他の人たちはいったい何が不満だったのやら。

あまり書くとまだ見てない人にストーリーばらしちゃうことになっちゃうので、これ以上は書くの止めよっと。
とにかく、この作品は非常によくできている。オススメ作品。
個人的には「コレクター」よりもおもしろかったな。

マイフェア・レディ

2003年8月13日
長かった。前にも一度観たことがあると思うけれどその時はこんなに長さを感じなかったかも。
花売り仲間や市場の仲間と大八車とかに乗りながら歌を歌うシーンから
「むむ、この調子で最後まではつらいな」
と思ったら案の定途中からつらくなってしまった。
ミュージカルだから当たり前なのだけど、唐突に歌い出したと思ったら、その曲一曲一曲が長くて!
どれも3番くらいまで歌詞があって、いつまでも歌い踊るものだから見疲れてしまったのでした。
しかも、この映画には幕間がある。
昔はみんな、のんびりと映画を楽しみにいっていたのね〜と感心させられたのでした。

お話の方はといえば、やはりちょっと古さが気になる。
言語学者の教授が男尊女卑で、天上天下唯我独尊みたいな人物なので、
途中から彼の台詞とか考え方にちょっとうんざりさせられ、ますます疲れは募るばかり。
公開時はよかったのかもしれないけど、今この映画を劇場公開したら、女性運動グループからクレームが付いたりするのじゃないだろうか?
そんなくだらないことをつい考えてしまうくらい、長くてのんびりしたテンポでお話が進むのでした。

衣装はどれも素敵だったな。オードリーが身につけるものだけでなく、舞踏会やアスコット会場で周りの人が来ている洋服はどれもデザインが変わっていておもしろかった。その当時にしてはちょっとモダンすぎるような、でも現代からすれば十分古いような・・・
街中では着られなくても、ファッションショーとかで着てたら「へー今年はこんなのが流行なんだ」と思ってしまいそう。
う〜ん、でももう一度観ようとはなかなか思えないんだけどね。

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