スパイダーマン3

2007年5月29日
待ちに待った3作目。
公開初日に観に行きましたよっ。それなのにこの日記のアップがこんなに遅れたんじゃどうしようもないけどね。

2作目は、アメコミヒローものにしては珍しくいい感じに終わったスパイダーマン。今作ではどうなるのかと思いきや、アクションや映像の迫力を楽しむ映画というよりは、人間ドラマを楽しむという感じだった気がする。映像を楽しめないというわけではない。ただ、映像の迫力は1作目、2作目ですでに慣れちゃっているので、それ以上の驚きとかを演出してくれないと、もう観客は映像には特別なヨロコビを感じないのかも。そんなわけで、今作は、親子愛、恋愛、友情などなど人間と人間のつながりに加え、有頂天になったときに生じる人間の心の緩み、嫉妬とか寂しい気持ちのときに忍び込んで来る風習しんとか憎しみっていう人間の心の動きが描かれている作品。

人間ドラマをCGを大掛かりに使って描く作品は他にはなかなかないよね〜「人間の心のヒダを描くために、たまに武装して闘っちゃったりしちゃいます」的なドラマ。たぶん、スパイダーマンということで子供も観ると思うけど、たぶん子供の頃観て、大人になってからもう一度観たら、全然感じ方が違うだろうな。

ストーリーは書けないけど、私が結構好きなのは、実は「黒ピーター」がMJの働く倶楽部にいって踊りまくるシーン。もちろんこのシーン、MJにとってはとてもかわいそうなシーンで、新登場のグウェンにまで愛想を尽かされるほどのことなんだけど、黒ピーターがインパクトあったのよね。トビー・マグワイアは、もし4作目を作るならもうピーターはやらないと言っているとも聞いたのだけど、あの優しいピーターと、黒ピーターとを両方演じわけるのって、俳優さん的には結構大変だったかも?ま、両極端だからそうでもないか?

あと、グウェン役のブライス・ダラス・ハワード。途中からブロンドの「千秋」に見えちゃって・・・そんなふうに思ったのは私だけでしょうか。彼女はLady in the Waterに出てたんだけど、そのときはそんなふうには思わなかったのにな。

その他、これまでの2作品に出演していたキャラで、この3作目で「え?そんな人だったの?」と新たな側面が描かれたのは、ピーターが住んでる(小)部屋の大家さん。そして、「おいおい、それを早く言わんか!」と思ったのは、オズボーン家の執事。

それにしても、この映画では、大人なら誰でもが感じる「こういう状況のときにはこういう行動をしちゃうのも仕方ない」と、簡単にスターウォーズ的に言うところの「ダークサイド」に落ちちゃう生き物だなと思わせる作品。その中で、人間としてのあるべき姿を現すのがメイおばちゃん。メイおばちゃんは、社会の中では取るに足らない存在かもしれないけど、こういう人こそが人の手本ですね。まだまだつなげられる余地を残しての終わり方だけど、次作るなら新たな要素を入れ込まないと、マンネリ化することは間違いない。

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