不都合な真実
2007年1月21日チケットを安く入手することができたので、ちょっと観に行ってみた。私は全然環境に優しい人間じゃない。どちらかというと、環境に気を配っている皆さんからは非難されるような行いもあるのだけど・・・
この映画の楽しみ方は二通りかな。ひとつは、地球温暖化って結局なんなのかしら、どういうことなのかしらと、環境にもやや気を配りたいと思いつつも、環境がらみの情報が交錯していて今ひとつ自分としては何が問題なのかわかんないからその辺をはっきりしたいのよねーという人が、地球温暖化についてメカニズム、現状、今後どうすればいいかを学べるようになるということ。
もうひとつは、地球温暖化という切り口で見た、「一瞬だけ大統領だった男=政治家アル・ゴア」の半生記みたいな楽しみ方。彼がどうして地球温暖化問題に取り組むことになったのか、彼は政治家として、この問題をどんなふうに議会に投げかけ、議会の反応はどうだったのかということ、彼の大統領選の後の身の振り方などなど。これはこれで、後半政治色が強くなって来るところが気にならなければ、かなり楽しめる。いや、この政治色が強くなって来るところまで含めて楽しめるということか。どちらかというと、こちらの目線で楽しんでみることができた。
映画は別に劇場でみるほどのことではありませんが、次の世代にこの地球をちゃんとした形で残したいという人は、観に行ってみてはどうでしょうかね。
映画に関する感想はここまで。この先はちょっと映画からは離れた話題なので興味ない人は読まなくていいですよ〜
反論もあるかもしれないし、アメリカ人にももちろんいろんな人がいるのだと思うけど、彼らを動かすツボは、その人の知識レベルなどを含めて大きく分けると4カ所くらいなんじゃなかろうか。まず、知識レベルを大きく二つに分ける。高い層、低い層。で、それぞれのツボはこんな感じ。
高い層:環境問題(地球温暖化など)
人道問題(死刑廃止論、戦争反対、
ウォルマートの従業員への非人道的扱いに対する不買運動等)
低い層;宗教(同性婚禁止とか)
強いアメリカ(テロ撲滅という名の戦争推進とか)
どちらの層に属す人たちも、そのツボを押すことで、自分の動かしたい方へ動いてくれると思うんだよね。政治家たちはこのツボを心得ているに違いない。いずれも、「こういうことに関心を払っている人は素晴らしい。そして、そういう高い関心を寄せているあなただったら、さて、候補者のうち、どちらを選びますか」みたいな、まず褒めて、「自尊心」のようなものをくすぐり、そして自分を選ばせる。
例えば知識レベルが高い層の人たちの心のくすぐり方。彼らは「賢い」と言われることがたまらなく好きだと思う。賢いあなたは、今は少し不便でも、それが将来のためならと自分で自分をコントロールできる人だっていう部分がツボだと思う。「地球はこのままでは破滅だ。「現在」のことだけでなく「未来」を見通して環境問題に取り組まねばと考える”あなた”は、賢い!!賢いあなただったら、何をしなければならないかわかりますね?そう環境問題に取り組むと公約している候補者に・・・」となる感じ。
これに対し、知識レベルが低い層の人たちの心のくすぐり方は、より人間の本能に近い感情を刺激することだ。「信じる者は救われる。そして、神の教えに忠実なあなたこそが、その救われる者だとか」とか「強い者が世界を支配する。そして、アメリカこそが一番強い者だ。」みたいな感じ。「我慢」という言葉は好まれないのだけど、「犠牲」という言葉は大変好まれると思われる。
あらら、ずいぶん話がそれてしまいましたが、この映画は後者の方にはほとんど受けないだろうね。環境のために我慢することよりも先に、自分たちを犠牲にして守るべきものが他にあるだろうみたいな人たちには、環境問題は二の次なのである。今のブッシュ政権の支持者たちは、このグループに属しているんじゃないかな。そしてブッシュもその辺のツボを心得て押している。だけど、そろそろ方向転換願いたいというものだ。アメリカが世界の中で力を持っていることは間違いない。その力を、戦争じゃなくて、環境問題に注ぎ、地球レベルでの環境問題の解決のリーダーとして活躍してほしいんだけどね。
そういう意味では、2008年の大統領選で、もしアル・ゴアが再度チャレンジするというなら、是非とも頑張ってほしい。
あ、他人のことばかり文句つけるんじゃなく、私自身も少しは地球に優しくなるように、できることから始めようかなとも思いました。はい。
この映画の楽しみ方は二通りかな。ひとつは、地球温暖化って結局なんなのかしら、どういうことなのかしらと、環境にもやや気を配りたいと思いつつも、環境がらみの情報が交錯していて今ひとつ自分としては何が問題なのかわかんないからその辺をはっきりしたいのよねーという人が、地球温暖化についてメカニズム、現状、今後どうすればいいかを学べるようになるということ。
もうひとつは、地球温暖化という切り口で見た、「一瞬だけ大統領だった男=政治家アル・ゴア」の半生記みたいな楽しみ方。彼がどうして地球温暖化問題に取り組むことになったのか、彼は政治家として、この問題をどんなふうに議会に投げかけ、議会の反応はどうだったのかということ、彼の大統領選の後の身の振り方などなど。これはこれで、後半政治色が強くなって来るところが気にならなければ、かなり楽しめる。いや、この政治色が強くなって来るところまで含めて楽しめるということか。どちらかというと、こちらの目線で楽しんでみることができた。
映画は別に劇場でみるほどのことではありませんが、次の世代にこの地球をちゃんとした形で残したいという人は、観に行ってみてはどうでしょうかね。
映画に関する感想はここまで。この先はちょっと映画からは離れた話題なので興味ない人は読まなくていいですよ〜
反論もあるかもしれないし、アメリカ人にももちろんいろんな人がいるのだと思うけど、彼らを動かすツボは、その人の知識レベルなどを含めて大きく分けると4カ所くらいなんじゃなかろうか。まず、知識レベルを大きく二つに分ける。高い層、低い層。で、それぞれのツボはこんな感じ。
高い層:環境問題(地球温暖化など)
人道問題(死刑廃止論、戦争反対、
ウォルマートの従業員への非人道的扱いに対する不買運動等)
低い層;宗教(同性婚禁止とか)
強いアメリカ(テロ撲滅という名の戦争推進とか)
どちらの層に属す人たちも、そのツボを押すことで、自分の動かしたい方へ動いてくれると思うんだよね。政治家たちはこのツボを心得ているに違いない。いずれも、「こういうことに関心を払っている人は素晴らしい。そして、そういう高い関心を寄せているあなただったら、さて、候補者のうち、どちらを選びますか」みたいな、まず褒めて、「自尊心」のようなものをくすぐり、そして自分を選ばせる。
例えば知識レベルが高い層の人たちの心のくすぐり方。彼らは「賢い」と言われることがたまらなく好きだと思う。賢いあなたは、今は少し不便でも、それが将来のためならと自分で自分をコントロールできる人だっていう部分がツボだと思う。「地球はこのままでは破滅だ。「現在」のことだけでなく「未来」を見通して環境問題に取り組まねばと考える”あなた”は、賢い!!賢いあなただったら、何をしなければならないかわかりますね?そう環境問題に取り組むと公約している候補者に・・・」となる感じ。
これに対し、知識レベルが低い層の人たちの心のくすぐり方は、より人間の本能に近い感情を刺激することだ。「信じる者は救われる。そして、神の教えに忠実なあなたこそが、その救われる者だとか」とか「強い者が世界を支配する。そして、アメリカこそが一番強い者だ。」みたいな感じ。「我慢」という言葉は好まれないのだけど、「犠牲」という言葉は大変好まれると思われる。
あらら、ずいぶん話がそれてしまいましたが、この映画は後者の方にはほとんど受けないだろうね。環境のために我慢することよりも先に、自分たちを犠牲にして守るべきものが他にあるだろうみたいな人たちには、環境問題は二の次なのである。今のブッシュ政権の支持者たちは、このグループに属しているんじゃないかな。そしてブッシュもその辺のツボを心得て押している。だけど、そろそろ方向転換願いたいというものだ。アメリカが世界の中で力を持っていることは間違いない。その力を、戦争じゃなくて、環境問題に注ぎ、地球レベルでの環境問題の解決のリーダーとして活躍してほしいんだけどね。
そういう意味では、2008年の大統領選で、もしアル・ゴアが再度チャレンジするというなら、是非とも頑張ってほしい。
あ、他人のことばかり文句つけるんじゃなく、私自身も少しは地球に優しくなるように、できることから始めようかなとも思いました。はい。
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