SIN CITY

2005年9月25日
もともとコミックが原作で、しかも原作者が制作に携わっているため、私はその原作を読んだことはないんだけど、原作の雰囲気をかなり忠実に映像化しているんじゃないだろうか。

3人の男たちが、自分の愛する者のために、どんなふうに闘うかを描いているんだけど、この作品は(も?)、観る人によって評価が大きく分かれるだろうな。

まずはその映像。
コミックの雰囲気を出すために、モノクロで描かれているんだけど、ところどころ色がついている。赤いドレス、赤い唇、邪悪な黄色、青い目、緑の目、きれいな金髪。
モノクロの中で始めてこういう色の使い方をする映画を観たのはスピルバーグの『シンドラーのリスト』だったんだけど、その前から使われていた手法だろうか?
それともスピルバーグが使い出したのかな?
こんなふうに他の作品にも用いられる手法を初めて使ったんだとすると
やっぱり彼はすごい監督だなーと。

悪い側面もある。
この作品のスペシャルゲスト監督は、『キル・ビル』のタランティーの。
言わんとすることがわかるでしょうか?
手がスパッと切られて血がピューっとでたり、首がゴロリと転がったりするわけですよ。私はこういうのは好きじゃないので、そういうシーンを見ると「やれやれ」と思っちゃう。

この作品、出演している俳優陣が豪華なの。
ブルース・ウィリス、クライブ・オーウェン、ジョシュ・ハートネット、イライジャ・ウッド、ベネチオ・デル・トロ、ミッキー・ロークなどなど。
それぞれ一人でも主役をはれる俳優陣をここまで揃えられるのもオムニバス形式の映画ならではかもね。(ミッキー・ロークはあまり最近観ないけど)

デル・トロが、映画の中で幽霊みたいにほんとに気持ち悪く、「うわーすごいなー。雰囲気でてるなー」と思ってたんだけど、DVDについてた特典映像に出てくる「生」のデル・トロとあんまし変わらないんでびっくりした。
え?素顔でもあんなの?

そうねぇ、『キル・ビル』が好きな人はこの作品も好きだと思うよ。
でも、「『キル・ビル』ねぇ・・・」な人は、劇場に観に行く必要はまったくありません。暇なときにDVDで観れば十分かと。
映像やストーリーには賛否両論あると思うんだけど、一貫して描かれている「愛する者を守るために闘う男のカッコよさ」みたいなものは、それなりに心に迫るものがある。
特に一番ラストのシーン。
「そんなっ!!」と思わず声を出してしまった私。

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