シカゴ
2005年5月23日ミュージカル仕立ての映画だから、もしくはミュージカルだからこそ成り立っている訳だけど、あらすじは、要は人殺しの女が二人、お金と「女」を武器に無罪放免と人気を勝ち取るっていうお話。単純にこう書いてしまうとずいぶんといやらしいお話だけど、それを嫌悪感を与えずに観客に観せるのは、ミュージカル(もしくはミュージカル仕立ての映画)ならではか。
たとえばキャサリン・ゼダ・ジョーンズ。美人だし、迫力があるし、こういう人が殺人犯と聞くと「いかにも」って感じがする。一方で、レニー・セルヴィガーの場合は、童顔だし、どちらかというと虫も殺せませんというような雰囲気。そんな彼女が、優しいだけで男としての魅力に欠ける夫に飽き飽きして、浮気しまくり、挙げ句の果てにはだまされて、自分を騙した男を殺して刑務所に入れられちゃうわけだけど、そこから策を弄して無罪を勝ち取るまでの奮闘ぶりは結構おかしい。とにかく、ものすごく自己中心的なのだ。時々、現実世界にもものすごく自己中心的な人がいると思うんだけど、中途半端に自己チューの場合は、ただ単に「あいつはわがままだから」と言われるだけなんだけ。ところが、あるラインを超えると、自己中心的な態度はその人の立派な(?)個性となる。周りの人も、その人の自己チューを個性と認め、その個性を受け入れられる人が周りに集まってくるので、その人はそういう寛大な人たちの中でますます自己チューとなって生きていける。そして、そういう人がなぜが世の中をうまく渡って行けるようになるのだから不思議なものだ。
この作品のロキシーもまさにそんな感じ。自己チューを貫き通してスターダムにのし上がる。
レニーもずいぶんレッスンを積んだとは思うけど、やっぱりダンスはキャサリン・ゼダ・ジョーンズにはかなわない。イギリス生まれの彼女は、10歳になる前から地元の舞台に上がっていたらしい。歌も踊りも年季が入っているし、なにより彼女のナイスバディに迫力がある。ニコール・キッドマンとかハル・ベリーとかは無駄なお肉がいっさいついていなくて細ーい感じだけど、キャサリン・ゼダ・ジョーンズは「豊満」って感じ。それでセクシーなダンスを踊ればそりゃあ迫力あるよね。
法廷を舞台にリチャード・ギアが歌って踊ってみたり、刑務所の鉄格子の中で女性たちが自分たちの「悪行」について述べつつ踊るシーンも雰囲気満点。こうして所々に挟まれるきらびやかな歌とダンスのシーンが無かったら、自己チューな女たちが策を弄して無罪を勝ち取る様を描くストーリーなんて腹が立ってみてられないと思う。
映画がそれなりに楽しめたので、ぜひミュージカルの方も見てみたいものだ。一応映画でストーリーを知っていれば、本場NYの舞台でミュージカルの「シカゴ」を観ても楽しめるんじゃなかろうか。
たとえばキャサリン・ゼダ・ジョーンズ。美人だし、迫力があるし、こういう人が殺人犯と聞くと「いかにも」って感じがする。一方で、レニー・セルヴィガーの場合は、童顔だし、どちらかというと虫も殺せませんというような雰囲気。そんな彼女が、優しいだけで男としての魅力に欠ける夫に飽き飽きして、浮気しまくり、挙げ句の果てにはだまされて、自分を騙した男を殺して刑務所に入れられちゃうわけだけど、そこから策を弄して無罪を勝ち取るまでの奮闘ぶりは結構おかしい。とにかく、ものすごく自己中心的なのだ。時々、現実世界にもものすごく自己中心的な人がいると思うんだけど、中途半端に自己チューの場合は、ただ単に「あいつはわがままだから」と言われるだけなんだけ。ところが、あるラインを超えると、自己中心的な態度はその人の立派な(?)個性となる。周りの人も、その人の自己チューを個性と認め、その個性を受け入れられる人が周りに集まってくるので、その人はそういう寛大な人たちの中でますます自己チューとなって生きていける。そして、そういう人がなぜが世の中をうまく渡って行けるようになるのだから不思議なものだ。
この作品のロキシーもまさにそんな感じ。自己チューを貫き通してスターダムにのし上がる。
レニーもずいぶんレッスンを積んだとは思うけど、やっぱりダンスはキャサリン・ゼダ・ジョーンズにはかなわない。イギリス生まれの彼女は、10歳になる前から地元の舞台に上がっていたらしい。歌も踊りも年季が入っているし、なにより彼女のナイスバディに迫力がある。ニコール・キッドマンとかハル・ベリーとかは無駄なお肉がいっさいついていなくて細ーい感じだけど、キャサリン・ゼダ・ジョーンズは「豊満」って感じ。それでセクシーなダンスを踊ればそりゃあ迫力あるよね。
法廷を舞台にリチャード・ギアが歌って踊ってみたり、刑務所の鉄格子の中で女性たちが自分たちの「悪行」について述べつつ踊るシーンも雰囲気満点。こうして所々に挟まれるきらびやかな歌とダンスのシーンが無かったら、自己チューな女たちが策を弄して無罪を勝ち取る様を描くストーリーなんて腹が立ってみてられないと思う。
映画がそれなりに楽しめたので、ぜひミュージカルの方も見てみたいものだ。一応映画でストーリーを知っていれば、本場NYの舞台でミュージカルの「シカゴ」を観ても楽しめるんじゃなかろうか。
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