結構話題になった作品だったようにも思うけど、今まで全然観るチャンスがなく、今回初めて観た。そして、「え?これってユアン・マクレガーの作品だったんだ」なんて今更ながら気づいたりして。ロバート・カーライルも出てたのね。全然知らなかったよ。

メイキングをちらっと観たところによれば、どうやら原作があるらしい。しかも、原作では特に誰が主人公ってことじゃないみたいで、たくさんのエピソードで構成されているようだけど、映画では敢えてマーク・レントンを主人公に据えて物語を構成したらしい。

麻薬中毒者の生活って本当にこんな感じなんだろうか。本当のところはどうだかわからないけど、かなりはちゃめちゃというか、めちゃくちゃなんだな。そして相変わらず、「イギリスだなー」って思うのが、どう考えても登場人物達は働いていないにもかかわらず生活できているってことかな。働かなくても生きていけて、その上麻薬も買えるっていうのは、まぁ盗みなんかも働いているにしても、やっぱり国の社会保障制度がかなり整備されているってことなんじゃなかろうか。いいかどうかは別として、さすがイギリス。やっぱりすごい。

作品の最初の方で、レントンが本当に最悪に汚くて気持ちが悪いトイレに手を突っ込んで麻薬の坐薬(本当にそんなのあるのかしら?)を探すシーンがあるんだけど、そのシーンがとにかく気持ちが悪い。こっちも吐きそうになるくらいで、「もうやめろー!」って思うと、突然それが綺麗な水の中にレントンが潜っていって薬を探すっていうなんか幻想的な水の中のシーンに変わったりしてちょっと救われる。そうじゃなきゃあのシーンには、もうただの一秒だって耐えられないって感じだったもの。

みんなで麻薬におぼれている間に赤ちゃんが死んじゃったりとか、麻薬を断ち切るためにレントンがベッドで見る幻覚とか、一緒に麻薬をやってた友達がエイズで死んじゃったりとか、麻薬中毒のアブナさは結構リアルに描かれているんだけど、時々そのトイレのシーンみたいに、なんだか現実と想像の世界が交錯するシーンがあったように感じる。その不思議な感じが、きっと原作を読んで監督達が感じた感覚なのかもしれない。
                
う〜ん、よいとも悪いとも言えない作品。なんだか不思議な感じ。私の知らない世界を覗いたな〜っていう感じの映画でした。

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