恋はハッケヨイ

2004年12月6日
タイトルから、恋愛と相撲が絡むということは容易に想像がつく。だけど、話の内容はタイトルからだけでは想像つかなかったな〜

まず最初に「え?そうだったの?」と思ったのは、主人公のデイジーとケンが夫婦だってこと。カップルなのはわかってたけど、まさか結婚していたとは!タイトルに「恋」なんてついているから、デイジーが恋をかなえるお話と思いきや、二人はすでに夫婦なのね〜。話の途中になって、「プロポーズしたときのこと覚えてる?」なんて言い出してはじめて気づいたよ。

あとは、このケンはいわゆるデブ専ってやつらしい。
デイジーがもう少しやせなくちゃなんていおうもんなら「絶対だめ」なんていうくらい。ケンは失業などいろいろ重なってちょっとヤバい状況にハマってしまうものの、基本的にはデイジーのことが大好きで、デイジーのことを「my princes」なんて呼ぶくらい。女の子だったら一度は言われてみたいんじゃないでしょうかね。

あともう一つ、まさか想像しなかった展開があったんだよね〜。でも、この映画を観る前にこの日記を読んじゃう人にこれを言っちゃうと、絶対楽しみ半減だと思うのでやめときます。「そうくるか?」って感じよ。ほんとに。

シェフィールドって、昔は鉄鋼業で栄えていたけど今ではその反映は見る影もなく・・・というふうに聞いている。「フル・モンティ」もシェフィールドが舞台。あと、「リトル・ダンサー」でも、お父さんとお兄さんが労働争議に加わっていていたけど、あの映画の舞台はダーラムっていう炭坑の街なんだって。鉄鋼に炭坑・・・どちらも失業の香りがプンプンする業界だ。

しかし、今回のものも含めて、イギリスの失業ものの映画をみるといつも思うんだけど、みんな失業してても食べて行くには全然困らないってことなんだから、よっぽど社会福祉が充実していると思われる。日本で失業したらもっと苦しいんじゃないんだろうか。逆に、「クビを切っても死ぬことはないだろう」なんて思って、会社の方も簡単に解雇しちゃってたりするんじゃなかろうかね。日本の場合は「社員とその家族が路頭に迷う・・・」って本当に路頭に迷っちゃうからなかなかクビも切れないかも。(最近は違うけどさ)

だいぶ話が横道にそれました。
この映画の中では相撲のシーンがいろいろ描かれているんだけど、いくつかちょっと変なところはあるけど、おおむね忠実なんじゃあないでしょうか?練習とかはちょっと変だし、デイジーのが四股を踏むときもちょっと違うような気もするんだけど、「おいおいそれは違うだろう!」って明らかに日本を勘違いしちゃっているっていう部分はあまり気にならなかったような気がする。実際、映画の中で試合前に女性力士達がみんなで土俵を取り囲み、手をあげたり、化粧まわしをちょいと持ち上げたりするシーンがあるんだけど、その後たまたまテレビでやってた大相撲秋場所を観ていたら、同じ動きだったもの(少なくとも私には同じに見えた)。よく、「方言指導」とかって特別に人をつけることがあると思うけど、この作品にも「相撲監修」なんて役割の日本人がクレジットされていたんじゃなかろうか?あ〜DVD返す前に確認してみればよかったな。

ま、そんなわけで、タイトルから想像されたストーリーに意外な要素を絡めて展開させたストーリーが結構楽しめたこの作品。派手さはないけど、なんだか心温まる作品だったよ。

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