悩める青年の役を演じさせたら、マット・デイモンに勝る俳優さんはいないんじゃなかろうか?ゴルフが上手で、学生選手権で優勝するくらいの絶頂期に戦争に参加して精神的に参ってしまい、ゴルフも奥さんも捨てて、世捨て人のような暮らしをしていたジュナ。それが、このお話の語り手であるハーディの発言から、実力ナンバーワンを争うような二人の名ゴルファーと対決することになる。そこに、なんだか不思議な雰囲気を持つバガー・ヴァンスがキャディーとして現れて・・・

まあ、なんだかほんわかしたような、それでいて、「バガー・ヴァンスって、結局何者なんだろう?」と観ている側に謎を残すような作品。おとぎ話のような語り口は、なんとなく、ケビン・コスナーの「フィールド・オブ・ドリームズ」を思わせる。ウィル・スミスが、いつものノリノリの雰囲気とはまたかけ離れた、かなり物静かな不思議な役を演じているのもおもしろい。

古き良き時代というか、まだ時間がゆっくり流れていた時代が描かれているように思う。でも、良いことばかりじゃない時代。戦争も描かれ、大恐慌も描かれ、それでもがんばって生きるハーディのお父さんを描いてみたり。そして、街の人みんなが、我が街のヒーローとしてジュナを応援するシーンはなんだかじんわりきてしまった。
ゆったりとした気分で観て、見終わった後の感じもよいので、穏やかな気持ちになりたい時に観るにはいいんじゃないかな。

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