テキサス・レンジャーズ

正統派西部劇という感じ。
知名度の高い俳優さんもほとんど出ていないんだけど、作品としては上手くまとめてあったんじゃなかろうか。知っている顔といえば、この作品を観る前の日に観たスパイダーマン2のドクター・オクトパス役の人。この作品でも悪役です。

西部劇のよさっていうのは、正義を重んじ、勇気を持って毅然と闘い、そして仲間を大事にするっていう、昔ながらの価値観を体現する男達がかっこよく描かれていることなんじゃないかな。日本の時代劇も、刀でばっさばっさと悪いヤツを斬り捨てていくのが魅力な訳だけど、斬られるのは悪いヤツじゃなくてはならないのだ。それから、時代劇の中では、夫婦愛とか親子愛とか、人情系エピソードも必ず盛り込まれる。どうやらそれは西部劇にも共通するみたい。ここでは友情とか師弟愛のようなものだろうか。

ま、そんなわけで、西部劇っていうのはカッコよくて、時代劇の私にはぴったりはまってしまうジャンルらしい。この間観た、ケビン・コスナーとロバート・デュバルの「ワイルド・レンジ」も結構楽しんだし。今回のこの作品では、家族をならず者達に殺されてしまった若者が、テキサス・レンジャーズに入って、最初は銃も何も使えなかったんだけど、成長して隊をまとめるまでになるというのがメインのストーリーだろうか。

テキサス・レンジャーズって、MLBのチーム名でもあるけど、今でもきちんと州警察や保安官達と協力しながら治安を守っている集団として今でも存在しているらしい。日本人である私にはあまり馴染みがないんだけど、もしかしたら現地の人たちからすれば「テキサス・レンジャーズの一員なんだ」っていうことはものすごいステイタスなのかもしれないな。今度、テキサス大学を卒業したという人にそこのあたりの話をきいてみよう。

西部劇って、俳優さん達にとっても結構憧れのテーマなのかもしれない。DVDにメイキングのようなものがついていたんだけど、みんな馬に乗ったり早撃ちの演技をしたりするのは楽しいみたい。馬は、乗り慣れていないと結構大変だと思うけど、日本と違って結構小さい頃から馬には乗っていましたっていう人は多いかもしれないな。

あ〜、毎回西部劇を観た感想には書いてしまっているような気がするけど、時代劇の勧善懲悪のわかりやすーいストーリーが好きな人には、この作品も絶対気に入ってもらえると思う。逆に、そういうわかりやすすぎるストーリーが退屈だと感じる人には、この作品も最初からだいたい筋が読めちゃうからおもしろくないかもね。でも私は好きなんだわ〜