クローン
2004年10月3日日本語のタイトルでは「クローン」だから、遺伝子操作系の話かと思いきや宇宙戦争物だった。原題は「IMPOSTER」といって、偽物とか替え玉っていう意味があるらしい。原題のままだとなじみのない単語だし、かといって替え玉とか偽物っていうのもタイトルとしてはいまいちだし・・・なんて悩んだ結果「クローン」になっちゃったんだろうね。ま、仕方ないか。
主役をはっているのは、ゲイリー・シニーズ。フォレスト・ガンプとかに出てたかな。この映画の中では地球は異星人と戦争状態にあるんだけど、彼は兵器の開発に携わる技術者という設定。戦時体制下という状態を描いているからか、人々の生活はことごとく管理・監視されている感じで、道を歩いていても、そこを今通ったのは誰なのかというのがわかるようになっている。体の中にチップのような物を埋め込んでることになっているらしい。それに加えてやっぱり雰囲気も暗い。この暗い雰囲気を描いているせいで、映画そのものの印象も非常に暗くて地味なイメージ。でもまあ、お話としては比較的良くできている方だったように思うけどな。未来の世界なので、乗り物とか、道具とかもかなり進んでいる。この映画の中ではそれがうまく描けていて、携帯テレビ電話もそうだし、病院にある最新の検査機器とか、通勤に使う乗り物とか、とてもリアルだった。あと、異星人からの攻撃を避けるために街は電磁波のドームで覆われているという設定もまたリアル。
美しい妻がいて、兵器の開発者として順調だった主人公は、突然、自分が本当は敵の異星人で爆弾を内部に抱え自爆テロをたくらんでいると、捜査官に逮捕されてしまう。殺される前になんとか逃げした物の、その後ずっと追われ続けて・・・というお話。最後の最後まで、真実はどこにあるのか観ている側もわからない。この、「いったい何がどうなっているの?」というのと、映画の中の戦時体制下の暗い社会の描写とが合わさって、最後まで緊張感をとぎれさすことなく観ることが出来た。
ま、最後まで暗いから、見終わった後すがすがしい気持ちになることはないんだけど。
この作品の原作を書いたのはブレード・ランナーなどの原作も書いているフィリップ・K・ディックという人。この人の作品自体が暗い雰囲気のようだ。どの作品も共通して暗いらしい。ちょっと調べてみると、この人の作品を原作とした映画を私はとてもたくさん観ていることがわかった。今回の「クローン」や「ブレード・ランナー」だけでなく、「ペイチェック」「マイノリティ・レポート」「トータル・リコール」などもフィリップ・K・ディックの作品を原作としているみたい。映画製作者にとってはとても魅力的な作品をたくさん残した作家ということになるのかな。この人は1952年に初めて作品を発表したみたいで、それから約30年間、薬物中毒なんかで施設を出たり入ったりしながら作品を書き続けたらしい。今から50年近く前に「近未来」として彼が描いた物は、今の私たちがみてもやっぱり「近未来」で、しかも彼のいた頃よりは技術の進歩が、その近未来をよりリアルに感じさせるかも。
地味ながら、作品の出来としては上々なのでこれは結構おすすめかも。でも、暗いからね〜それだけは心して観てほしい。
主役をはっているのは、ゲイリー・シニーズ。フォレスト・ガンプとかに出てたかな。この映画の中では地球は異星人と戦争状態にあるんだけど、彼は兵器の開発に携わる技術者という設定。戦時体制下という状態を描いているからか、人々の生活はことごとく管理・監視されている感じで、道を歩いていても、そこを今通ったのは誰なのかというのがわかるようになっている。体の中にチップのような物を埋め込んでることになっているらしい。それに加えてやっぱり雰囲気も暗い。この暗い雰囲気を描いているせいで、映画そのものの印象も非常に暗くて地味なイメージ。でもまあ、お話としては比較的良くできている方だったように思うけどな。未来の世界なので、乗り物とか、道具とかもかなり進んでいる。この映画の中ではそれがうまく描けていて、携帯テレビ電話もそうだし、病院にある最新の検査機器とか、通勤に使う乗り物とか、とてもリアルだった。あと、異星人からの攻撃を避けるために街は電磁波のドームで覆われているという設定もまたリアル。
美しい妻がいて、兵器の開発者として順調だった主人公は、突然、自分が本当は敵の異星人で爆弾を内部に抱え自爆テロをたくらんでいると、捜査官に逮捕されてしまう。殺される前になんとか逃げした物の、その後ずっと追われ続けて・・・というお話。最後の最後まで、真実はどこにあるのか観ている側もわからない。この、「いったい何がどうなっているの?」というのと、映画の中の戦時体制下の暗い社会の描写とが合わさって、最後まで緊張感をとぎれさすことなく観ることが出来た。
ま、最後まで暗いから、見終わった後すがすがしい気持ちになることはないんだけど。
この作品の原作を書いたのはブレード・ランナーなどの原作も書いているフィリップ・K・ディックという人。この人の作品自体が暗い雰囲気のようだ。どの作品も共通して暗いらしい。ちょっと調べてみると、この人の作品を原作とした映画を私はとてもたくさん観ていることがわかった。今回の「クローン」や「ブレード・ランナー」だけでなく、「ペイチェック」「マイノリティ・レポート」「トータル・リコール」などもフィリップ・K・ディックの作品を原作としているみたい。映画製作者にとってはとても魅力的な作品をたくさん残した作家ということになるのかな。この人は1952年に初めて作品を発表したみたいで、それから約30年間、薬物中毒なんかで施設を出たり入ったりしながら作品を書き続けたらしい。今から50年近く前に「近未来」として彼が描いた物は、今の私たちがみてもやっぱり「近未来」で、しかも彼のいた頃よりは技術の進歩が、その近未来をよりリアルに感じさせるかも。
地味ながら、作品の出来としては上々なのでこれは結構おすすめかも。でも、暗いからね〜それだけは心して観てほしい。
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