ブラッド・ワーク

2004年9月19日
クリント・イーストウッド主演監督作品なんだけど、いや〜いい作品だった。派手さはない。だけど、全然なんだかわからないパズルが、主人公の頭の中でひとつひとつつながっていくのを、観客の側も一緒に体験することが出来る。「そうだったのか!」「そういうことか!」ってね。作品の中でクリント・イーストウッドは、病気で退職した元腕利きのFBIプロファイラーを演じている。その中で、「自分が現役で一番調子の良かった頃は何もかもが"connected"だった。」というシーンがある。そう。私たちはこの"connected"をこの映画の中で体感することが出来るのだ。

話は少し変わるけど、少し前のやはりクリント・イーストウッド主演監督作品だった「トゥルー・クライム」っていう作品がある。これも、地味だけど最後まで引き込まれて一気に観られるいい作品だった。クリント・イーストウッドには監督としての才能もあるんだな〜

クリント・イーストウッド自身は、やっぱり年をとったなという感じは隠せないかな。身体はそんなに衰えているとは思えないけど、顔のしわがね〜。ただ、今回の「元FBI」という設定にはぴったり合うかもしれない。前にも書いたけど、ロバート・レッドフォードが同じ皺だらけの顔で「30年前のCIAエージェント」を演じていた「スパイ・ゲーム」にはかなり無理がありました。あれを観て「この自分がそのまま30年前の自分を演じるのは無理があるだろ」ってロバート・レッドフォード自身も思ったに違いない。クリント・イーストウッドは同じ過ちは犯さないね。自分で自分のことはちゃんとわかってんだね〜
敢えて、敢えて、私自身がこの作品で唯一感じた「違和感」をあげるとすると、クリント・イーストウッドと、彼に調査を依頼した女性が結ばれることかな。いや、別にいいんだけどね、人それぞれだからさ。だけど、結構お年を召したクリント・イーストウッドのラブ・シーンとかってちょっと違和感があったんだよ、私にはね。それくらいかな。

そんなことはさておき、ストーリー全体は本当に良くできている。これから観る人のために、ストーリーのことは一切かかないけど、この作品は絶対にオススメ。観た人にだけわかる、あの「つながっていく」感覚を是非是非味わってもらいたい。

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