ワイルド・レンジ

2004年7月25日
正当派西部劇という感じ。ま、私は今までにほとんど西部劇を見たことがないから、これが正統派なのかどうかっていうのは実はよくわからないけどね。「たぶん」そうなんだと思う。
ケビン・コスナーが製作、監督、出演をしてて、
「最近西部劇ってないよね〜。
俺西部劇大好きなんだよな〜。
西部劇のガンマンってやっぱしぶくていいよな〜。
ないなら作るか!
作っちゃおっと。
誰誘うかな〜 
そういえばデュバルも西部劇好きそうな感じだよな。
似合いそう。
よし、早速電話だ!」ってな感じで、(ほんと、勝手な推測だけどさ)
思い立ったが吉日的に作っちゃったんじゃなかろうかと思ったりしてね。そんな、構想に何年もかけるような作品じゃないし。

でも、私はこの作品好きだったな。
西部劇って、日本の時代劇と似通ったところがあって、勧善懲悪の世界で私には合うかも。
ボス、チャーリー、モーズ&バトンの4人が牛追いの仕事をしているという設定。
この4人の中では、目上の人を尊敬するとか、ずるいことはしちゃいけないとか、最近はやや忘れられがちな大切なことが、登場人物たちのセリフや行動に織り込まれている。そういうものが大事にされていた時代で、そういうものを大事に生きてた「男達」っていうのが、まさに西部劇の魅力なんじゃあなかろうか。そして、現実世界ではなかなかそういう筋の通った事ばかりとは限らないため、西部劇が「古くさく」思われてしまいがちな反面、「そうそう、こうじゃなくちゃね」って感じで根強いファンをもっているゆえんかも。

私がイマイチわからなかったのは彼らの仕事。
牛をたくさん連れて旅をしてるんだけど、どこかで牛を購入して、草を食べさせながら移動させて、最後にはまた別の人に売るんだろうか?牧場主とか?当時(1880年代くらいね)は輸送手段がなかったから、運ぶといってもそうやって運ぶしかなかったということなのかな?
それとも、アメリカ大陸のある地域には野生の牛がたくさん生息していて、彼らはそれをたくさん捕まえてきて、で、やっぱりどこかまで運んで(というか歩かせて)売るってこと?元手ゼロ?そんなことはないかな、やっぱり、どこかで買って、どこかで売るのかな。

結構昔って感じるけど、実際には120年前。
日本はちょうど「ラスト・サムライ」の頃の時代だろうか。
この120年間に、人間はずいぶんとめざましい進歩をしたもんだね。
今じゃ牛なんて、車で運んでるだろうし。

特にストーリーにひねりがある訳じゃないんだけど、その分安心してみれいられるんだよね。ところどころに、デュバルとチャーリーとの会話の中とか、お茶目なセリフや行動が織り込まれていて、こちらは結構笑える。「そんなにカッコうおいけど、お茶目なところもあるんじゃん!」っていうのが、ほどよいスパイスになっているかも。

この映画、単館上映で、東京では銀座のシネパトスと、新宿のK’sシネマってところでしかやってない。あと、愛知で1件、京都で1件。もしも劇場にはちょっと遠くて見に行けないっていう人で、時代劇が結構好きで、「思った通りだぁ」的なストーリーがむしろ安心してみられるって言うあなた、そんなあなたは、DVDまたはビデオをたのしみに待っててね。
ま、どちらかというと、女性よりは男性に人気のありそうな作品だな。男性の目で見た「かっこいい男」の映画なのかも。

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