12モンキーズ

2004年7月13日
前からタイトルは知ってたけど、観たことがなかった。ブルース・ウィルスとかブラッド・ピットとか有名どころも出ているし、結構面白い作品だったのに、なぜかまったくノーマークだったのだ。

SF&ミステリーというか、ジャンルをうまく言い表せないけど、最後までお話が読めないのがこの作品の素晴らしいところだ。もちろん、断片的には「あ、これはきっとこういうことに違いない」と、ぴんとくるところもあるのだけれど、一つ一つのパーツでしかないから、それらがどんな風に繋がってくるのか全然読めない。

「きっとこれはこういう悲しい結末に違いない」と思うと、なんだか希望が持てるストーリー進行になってくるし、そうかと思って安心してると、今度は結構絶望的な雰囲気になってきたり。最後はどうなるのか、本当に予測がつかなかった。トーンは暗いけど、よくできた作品だと思う。

こうしてみると、治療不可能な伝染病で人類の多くが滅んでしまうというテーマの映画は結構ある。それだけ恐怖を感じさせるテーマってことだよね。今回はその病気そのものがメインテーマではないけど。

映画ではないけど、伝染病モノといえば、スティーブン・キングの「スタンド」って小説が私にとってはものすごく強烈なインパクトを与えた作品で、これを映画化したらどんな風だろうかと考える。ただ、これまでのキング作品の映画化は大してうまくいってないし、この作品はとても長くて時間の制約のある映画には向かないかもしれない。

本がヒットしたからと言ってなんでも映画にしてしまおうという考えには賛成できないな。話題性だけで観客を呼べると思って作るのかもしれないけど、原作ファンとしてはどちらかと言えばがっかりさせられることの方が多いんじゃなかろうか。

ロード・オブ・ザ・リングにしても、映画としてはよくがんばったなとは思うし、私も大好きな映画ではあるけど、それでも原作を大幅にカットしてあったりするので、やっぱりがっかりさせられることもあるのだ。最初から、ストーリーのよく似た別のものだというつもりで観るくらいが丁度いいのかもしれない。

だいぶ話がそれてしまったけど、12モンキーズは観る価値のある作品。
有名な俳優が出てるというだけでがっかりさせられるようなことはないのでオススメ。あ、ちなみに、この作品を監督したテリー・ギリアン監督の作品で「バロン」というのがあるのだけど、夢があって楽しい大人のための童話のような作品なのでこちらもオススメ。

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