8mile

2004年6月16日
エミネム主演の映画。この映画に使われていたエミネムの音楽が結構好きだったので、映画の方も気になっていてようやく見たのでした。作品としては、まあまあというか、どうってことないと思ってしまったんだけど、それでも「なんだか知らない世界を見た」という感じ。

まず、ラップでバトルをするなんて、知らなかった。しかも、与えられた時間内に、相手にけなされたその言葉をさらに引用して、おまけに韻まで踏んで、リズムに乗せるなんてこれは結構頭の回転がはやくないとできないことだ!言葉は汚いし、相手のこともさんざんこき下ろすんだけど、観客はその内容が過激でしかもリズムに乗って上手く言えたときほど盛り上がる。拳や蹴りは使わないけど、これは本当に言葉を使った「バトル」だなと思った。

舞台はデトロイトの貧しい地域(それが8mileなのね)なんだけど、本当に貧しい。トレーラーハウスに住んでて、車はポンコツで・・・こんな環境だったら、「絶対ここから抜け出してやる」ってハングリーにどんなチャンスにでも食いついて利用しようとするか、「俺は一生ここで暮らすんだ」ってあきらめてそうするか、二つに一つしかないという感じ。

主人公にはどうしようもない母がいて、幼くてかわいい妹がいて、それでも地味な仕事を一生懸命やりながらラップを続ける姿はある程度は感動的。こんな環境でも、一応地味ながらもちゃんと仕事しようとか、どんなときも妹をかばってかわいがろうとする、その姿はとてもけなげ。でも、作品としてのインパクトにはちょっと欠けるかな。
ま、この作品は、知らない世界を垣間見ることができ、ラップのすごさを勉強させてもらったということで。

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