トロイ
2004年6月7日周りの人からはあまりいい評判を聞いていなかったので、「まあチケットもらってタダだったし」という感じで見に行った。そしたら、期待しないで見に行ったのが良かったのか、そんなにダメじゃなかったけどな。それなりの大作だった気がする。オーランド・ブルームがひどいなんて聞いていたけど、それも、まあ情けないシーンはあるものの、「そんなにひどくないじゃん」と思ったりして。
この映画、随所にプププと思ってしまうシーンがあった。なんだろう。「なんだか
のんびりしているよな〜」というシーン。例えば、両軍がわーっと戦っていたんだけど、あることをきっかけに、「今日はここまでにしよう」なんていって、それぞれ引き上げちゃったり。あとは、「喪に服するために12日間戦闘は休止」とかね。あるいは、たくさん人が死んじゃうのもなんだから、両軍で一番の強者同士を戦わせて戦闘おしまいとか。それは日本の昔の戦い方と同じかも。「やぁやぁ我こそは・・・」って一騎討ちというのが結構あったといわれているし。
まあ、こんなふうにのんびり戦っていた方がよかったのかも。現代の戦闘は核爆弾だのミサイルだので、遠くの敵をあっというまに大量に殺してしまう殺戮兵器を使っているから被害が大きすぎる。ブラッド・ピットが、この映画のインタビューで、「どんな理由であればいつの時代であれ、戦争というものは愚かなことだということを伝えたかった」というのがこの映画への出演を決めた理由の一つだと答えていた気がする。
映画自体は感動作ではないと思うけど、私がこの作品の中で思わず涙してしまったのは、トロイの王様がアキレスと話すシーン(この書き方ならそんなにネタバレしないかな)。このおじさんがほとんど一人で話しかけるというか説得するわけだけど、この王様の悲しみと自分の息子に対する深い愛情を、あたかも自分の感情かのように感じてしまうほど感情移入してしまう。このトロイの王様を演じているのは、「アラビアのロレンス」に出演していたピーター・オトゥールという人。残念ながら私は「アラビアのロレンス」は見たことがないのだけれど、今度是非見てみなくては。
他にも、ヘクトル王子役のエリック・バナは結構かっこよかったと思うし(「ハルク」の主役だったらしいのだけれど、全然印象なかったな)とか、ショーン・ビーンとかもかっこよくて、よかったな。ショーン・ビーンは「ロード・オブ・ザ・リング」のボロミア役の時にもたしか鎧を着用していた気がするけど、この人は鎧が似合うのかも。現代劇に出るとどんな感じなのかな。
あとは、トロイの人たちが、日本の藍染めみたいな衣装を身にまとっていたのが印象的だった。シュリーマンが発掘したトロイは、確か、今でいうトルコ領の中にあるはず。トルコ石といえば青だし、エーゲ海の景色には、白壁に青い屋根のおうちがたくさんみられるし、昔からこの地方の人たちは青色を好んでいたのかな。
藍染めっぽいマントは、意外にあの時代の鉄の鎧にもしっくりきてました。
そんなわけで、期待せずに見に行ったのが功を奏したのか、3時間という長さを感じさせず、結構楽しめた作品だった。
この映画、随所にプププと思ってしまうシーンがあった。なんだろう。「なんだか
のんびりしているよな〜」というシーン。例えば、両軍がわーっと戦っていたんだけど、あることをきっかけに、「今日はここまでにしよう」なんていって、それぞれ引き上げちゃったり。あとは、「喪に服するために12日間戦闘は休止」とかね。あるいは、たくさん人が死んじゃうのもなんだから、両軍で一番の強者同士を戦わせて戦闘おしまいとか。それは日本の昔の戦い方と同じかも。「やぁやぁ我こそは・・・」って一騎討ちというのが結構あったといわれているし。
まあ、こんなふうにのんびり戦っていた方がよかったのかも。現代の戦闘は核爆弾だのミサイルだので、遠くの敵をあっというまに大量に殺してしまう殺戮兵器を使っているから被害が大きすぎる。ブラッド・ピットが、この映画のインタビューで、「どんな理由であればいつの時代であれ、戦争というものは愚かなことだということを伝えたかった」というのがこの映画への出演を決めた理由の一つだと答えていた気がする。
映画自体は感動作ではないと思うけど、私がこの作品の中で思わず涙してしまったのは、トロイの王様がアキレスと話すシーン(この書き方ならそんなにネタバレしないかな)。このおじさんがほとんど一人で話しかけるというか説得するわけだけど、この王様の悲しみと自分の息子に対する深い愛情を、あたかも自分の感情かのように感じてしまうほど感情移入してしまう。このトロイの王様を演じているのは、「アラビアのロレンス」に出演していたピーター・オトゥールという人。残念ながら私は「アラビアのロレンス」は見たことがないのだけれど、今度是非見てみなくては。
他にも、ヘクトル王子役のエリック・バナは結構かっこよかったと思うし(「ハルク」の主役だったらしいのだけれど、全然印象なかったな)とか、ショーン・ビーンとかもかっこよくて、よかったな。ショーン・ビーンは「ロード・オブ・ザ・リング」のボロミア役の時にもたしか鎧を着用していた気がするけど、この人は鎧が似合うのかも。現代劇に出るとどんな感じなのかな。
あとは、トロイの人たちが、日本の藍染めみたいな衣装を身にまとっていたのが印象的だった。シュリーマンが発掘したトロイは、確か、今でいうトルコ領の中にあるはず。トルコ石といえば青だし、エーゲ海の景色には、白壁に青い屋根のおうちがたくさんみられるし、昔からこの地方の人たちは青色を好んでいたのかな。
藍染めっぽいマントは、意外にあの時代の鉄の鎧にもしっくりきてました。
そんなわけで、期待せずに見に行ったのが功を奏したのか、3時間という長さを感じさせず、結構楽しめた作品だった。
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