ロード・オブ・ザ・リングで有名になったヴィゴ・モーテンセンを主役に起用しただけの映画だと、あまり期待せずに観に行ったんだけど、意外におもしろかった。実話に基づくお話らしいのだけれど、どこまでが実話なんだろう?もしこの映画の大筋は実話に基づくものだとするならば、インディアンと白人の間に生まれ、インディアンの言葉を理解し、遠くサハラ砂漠にまで長距離レースのために兄弟=馬と一緒に旅するなんて、ヴィゴ・モーテンセン扮するフランク・ホプキンスという人の人生は、なんてドラマティックなんだろう。

馬というのはよく映画のテーマに取り上げられる。最近みたものでは「シー・ビスケット」がそうだったけど、どんな手を使っても名馬を手に入れようと人に思わせたり、「家宝」としてあつかったり、人は馬に魅せられるものらしい。
乗馬や競馬で馬と親しまない私には、残念ながらあまり理解できない感情なのだけれど、この映画の原題である「HIDALGO」とは、フランクと一緒にサハラ砂漠の長距離レースに出る馬の名前。映画の中でも、HIDALGOは人間語こそしゃべらないものの、まるで一登場「人物」のように描かれている。レース中にフランクを励ますことはもちろん、危ないシーンでは助けてくれるし、一緒に悪者をやっつけるのに大活躍したりもする。

ところどころにコミカルなシーン(私はアラブの王様が、ウェスタンのお話がやたら好きで、コルトをほしがったり、ワイアット・アープのお話を聞きたがったりするところが結構好きでした)も織り交ぜながら、フランクが数々の困難を乗り越えてHIDALGOとともにレースを制するお話はまあまあおもしろかったかな。
期待せずに観に行ったからハードルは低かったのかもしれないけど、なかなか楽しめたのでよしとしましょう。ヴィゴは昔から馬には乗っていたらしく、ほとんどの乗馬のシーンを自分で乗ったらしい。ロード・オブ・ザ・リングでも馬に乗るシーンが結構あったけど、それも自分で乗ってたのか。オーランド・ブルームみたいに「美形」ってわけじゃないけど、今後も渋い役で映画に出続けてほしいものだ。

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