普段映画は字幕で観るのだけれど、これは吹き替えで観ました。マーリンの声がノリさんだってことは、最後まで気づかなかったんだけど、ドリーが室井滋だっていうのはすぐにわかったかな。
芸能人の吹き替えって結構外れのこともあると思うけど、この映画は大丈夫だったので「ほっ」。アニメじゃないけど、今までちょっと観ただけで一番ひどかった吹き替えは、竹内結子と妻夫木聡の吹き替えだった「タイタニック」かな。どうしようもない吹き替えだった・・・

ま、それはさておき、ファインディング・ニモは、とてもいい作品でした。「笑い」っていう要素についていえば「モンスターズ・インク」の方がすごかったんだけど、お話全体としてはとてもよくて、大人も十分楽しめるアニメーションになっていたと思う。

お話は、人間に連れて行かれてしまったニモを、マーリンがさまざまな出来事に出会いながらもなんとか探しに行くってお話。

まず、海の仲の描写がとてもキレイ。珊瑚礁や魚たちが色とりどりに描かれている。でも、この映画で何よりもすばらしいのは、海の仲間達のキャラクターがとても上手く描かれていること。
マーリンはやたら慎重ですぐ落ち込んじゃう。ドリーは物忘れが激しくて、困ったことや痛い目にあっても、それをすぐに忘れちゃって、とてもポジティブな性格。ニモは、パパに守られて育ったせいか、ちょっと引っ込み思案で恥ずかしがり。他にも、鮫のブルースやウミガメのクラッシュ、そして水槽の中の仲間達。カモメ、ペリカン・・・とにかく、生き物達がとても魅力的なので、あっという間に話に引き込まれてしまう。

お話の中には、本当にいろんな要素が盛り込まれている。マーリンとニモの親子愛はもちろん、マーリンとドリー、ニモと水槽の仲間達との友情、マーリンがちょっと過保護なこと、ニモがマーリンから離れていろんな経験をしたことで成長することなどなど。
マーリンがニモを探して旅を続けていることが、海の仲間達に次から次へと伝わっていくシーンがあるのだけれど、「父親の鏡だね」なんていいながら伝えられていくシーンに、なぜかとても感動してしまった。

1時間半ほどの、映画としては短い作品だけど、満足度はとても高い。楽しくて、うきうきして、でもドキドキハラハラ、そしてちょっとほろりとくる、良い作品です。


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