ティアーズ・オブ・ザ・サン
2003年11月10日任務の遂行ではなく、人として正しいと思うことをやり抜こうとするアメリカ兵たちの姿が描かれている、作品としてはなかなか良いものになっていたのではないかと思います。映画が終盤になればなるほど、ブルース・ウィリス扮するウォーター大尉と彼が率いるチームのメンバー達に愛着を覚えてしまい、なので、一人、また一人と倒れていく彼らを観るのはとても悲しいのです。
アフリカにはいろんな民族がいるのだとは聞いているけれど、本当にあそこまで他の民族を皆殺しにするものだろうか?
そんなに惨い殺し方を本当にするんだろうかっていうのが不思議ではあるのだけれど、ま、確かめようもないし。
作品としては、いい作品だったんじゃないかなと思うのです。
だけど、現実の世界で、アフガニスタンやイラクに攻め込んでいる米軍のことを思うと、米軍によるそれらの「侵略」を正当化するために作られた映画ではないかと思ってしまう。「俺たちがフセインのせいで苦しんでいた民衆を助けてやったんだ」「こんな風に、アメリカ兵は現地の民衆達を助けるために命がけで闘っているんだ」と。
もしかしたら本当に戦場で戦っている兵士達の中には、そうやって民衆達を守りたいと思っている兵士達もいるのかもしれないけれど、戦争を始めたブッシュをはじめとする政府の人間には、そんな気持ちはないに違いない。
そう、この映画に出てくる兵士達のように、実際に殺戮を目にした人間しか、命の尊さや「この人達を見殺しに出来ない」という気持ちにはなれないでしょう。そして、そういう兵士達は命を落としてしまうかもしれないけど、戦争を始めた当の本人達はなんら痛みを伴わず、戦争によって生まれる富にしか興味がない・・・
そんな風にちょっとうがった見方をしてしまうと、この映画の良さもちっとも感じられず、急に冷めたものになってしまうのが、この作品の残念なところかもしれない。
アフリカにはいろんな民族がいるのだとは聞いているけれど、本当にあそこまで他の民族を皆殺しにするものだろうか?
そんなに惨い殺し方を本当にするんだろうかっていうのが不思議ではあるのだけれど、ま、確かめようもないし。
作品としては、いい作品だったんじゃないかなと思うのです。
だけど、現実の世界で、アフガニスタンやイラクに攻め込んでいる米軍のことを思うと、米軍によるそれらの「侵略」を正当化するために作られた映画ではないかと思ってしまう。「俺たちがフセインのせいで苦しんでいた民衆を助けてやったんだ」「こんな風に、アメリカ兵は現地の民衆達を助けるために命がけで闘っているんだ」と。
もしかしたら本当に戦場で戦っている兵士達の中には、そうやって民衆達を守りたいと思っている兵士達もいるのかもしれないけれど、戦争を始めたブッシュをはじめとする政府の人間には、そんな気持ちはないに違いない。
そう、この映画に出てくる兵士達のように、実際に殺戮を目にした人間しか、命の尊さや「この人達を見殺しに出来ない」という気持ちにはなれないでしょう。そして、そういう兵士達は命を落としてしまうかもしれないけど、戦争を始めた当の本人達はなんら痛みを伴わず、戦争によって生まれる富にしか興味がない・・・
そんな風にちょっとうがった見方をしてしまうと、この映画の良さもちっとも感じられず、急に冷めたものになってしまうのが、この作品の残念なところかもしれない。
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