ジョン・Q
2003年11月2日劇場公開時にも気になっていた映画だったんだけど、ようやく観ることが出来ました。お金がないために、愛する息子が病気になってもそれを治療する費用を払えないというお話なので、結構悲惨でかわいそうなお話だと思っていたのだけれど、実際に観てみると、そうでもなく、見終わった後の感じもよかったです。
映画の最初で描かれるのは、不景気のあおりを受けてお金のやりくりに苦労している「どこにでもありそうな」家庭。
確かにお金には困っているのだけれど、家族自体の結びつきは固く、親子での何気ない会話や親子3人で車に乗っているときのやりとりなんかにそれが表現されていた。
その、平凡な家庭の描写の一コマになるはずだった息子の野球の試合で、息子が突然倒れてしまう。病院に駆け込んでわかったことは、すぐにでも心臓移植しなければ息子が死んでしまうということ、そして、心臓移植をするためにはものすごいお金がかかるということ。
デンゼル・ワシントン演じるジョンは、いろいろ手を尽くしてお金を集めようとするのだけど、息子の名前を移植希望者のリストに載せるための保証金すら払えないで、とうとう病院に人質を取って立てこもることになってしまう。
この映画が、ひどく悲惨な映画にならなかったのは、悪人になりきれないジョンが人質たちに接する姿とか、追い込まれているジョンのことを同情している他の人質の姿がしっかり描かれているせいかもしれない。
最初は不安がっていた人質たちも、おとなしくジョンのいうことを聞いてくれるようになるし、最初はお金のない者には最高の医療を受ける資格はないとかって思っていた医師も、心を動かされ、自分の名声を投げ打ってでもジョンの息子を救おうとしてくれる。
お金が払えなければ、息子の名前を移植希望者のリストに載せることは出来ないと、冷たく言い放っていた病院長も、ジョンと息子との電話でのやりとりを聞いて心を動かされ、嘘のつもりが結局本当にリストに名前を載せてくれたりする。
行為自体は間違ったことだったのかもしれないけど、その動機が歪んだものではなかったために、多くの人が心を動かされ、ジョンの味方に付いてくれるところがこの映画の一番の見せ場なのかもしれない。
年老いた刑事が最後に目をつぶってジョンを息子の手術に立ち会わせたりするところも、私の好きなシーンのひとつ。
DVDには特典映像が入っていて、もう一つのエンディングらしき映像があるのだけれど、そっちは「ふぅ、よかったこっちがエンディングじゃなくて〜」って感じ。
デンゼル・ワシントンは「トレーニング・デイ」でオスカーをとったけど、私としてはこっちの作品の方が好きかな。
デンゼル・ワシントンはどうしようもなくて凶行に及んだものの、結局自分でもどうしていいのかよくわからない、だけど息子はなんとしても助けたいっていう父親役をなかなかうまく演じていたと思うんだけどな。
映画の最初で描かれるのは、不景気のあおりを受けてお金のやりくりに苦労している「どこにでもありそうな」家庭。
確かにお金には困っているのだけれど、家族自体の結びつきは固く、親子での何気ない会話や親子3人で車に乗っているときのやりとりなんかにそれが表現されていた。
その、平凡な家庭の描写の一コマになるはずだった息子の野球の試合で、息子が突然倒れてしまう。病院に駆け込んでわかったことは、すぐにでも心臓移植しなければ息子が死んでしまうということ、そして、心臓移植をするためにはものすごいお金がかかるということ。
デンゼル・ワシントン演じるジョンは、いろいろ手を尽くしてお金を集めようとするのだけど、息子の名前を移植希望者のリストに載せるための保証金すら払えないで、とうとう病院に人質を取って立てこもることになってしまう。
この映画が、ひどく悲惨な映画にならなかったのは、悪人になりきれないジョンが人質たちに接する姿とか、追い込まれているジョンのことを同情している他の人質の姿がしっかり描かれているせいかもしれない。
最初は不安がっていた人質たちも、おとなしくジョンのいうことを聞いてくれるようになるし、最初はお金のない者には最高の医療を受ける資格はないとかって思っていた医師も、心を動かされ、自分の名声を投げ打ってでもジョンの息子を救おうとしてくれる。
お金が払えなければ、息子の名前を移植希望者のリストに載せることは出来ないと、冷たく言い放っていた病院長も、ジョンと息子との電話でのやりとりを聞いて心を動かされ、嘘のつもりが結局本当にリストに名前を載せてくれたりする。
行為自体は間違ったことだったのかもしれないけど、その動機が歪んだものではなかったために、多くの人が心を動かされ、ジョンの味方に付いてくれるところがこの映画の一番の見せ場なのかもしれない。
年老いた刑事が最後に目をつぶってジョンを息子の手術に立ち会わせたりするところも、私の好きなシーンのひとつ。
DVDには特典映像が入っていて、もう一つのエンディングらしき映像があるのだけれど、そっちは「ふぅ、よかったこっちがエンディングじゃなくて〜」って感じ。
デンゼル・ワシントンは「トレーニング・デイ」でオスカーをとったけど、私としてはこっちの作品の方が好きかな。
デンゼル・ワシントンはどうしようもなくて凶行に及んだものの、結局自分でもどうしていいのかよくわからない、だけど息子はなんとしても助けたいっていう父親役をなかなかうまく演じていたと思うんだけどな。
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