感動作だと聞いていたけど、公開時は観てなくて、これはDVDで観たのです。

アメリカの南部で黒人と白人が一緒の学校に行く、行かないで大騒ぎになっていたのが、たったの30年前だということにまず驚いてしまいました。

最初は同じチームで練習することすら難しい雰囲気だったのに、過酷な練習を一緒に乗り越えるうちに選手たちは肌の色なんか関係なく、一つのチームにまとまっていく。

だけど、彼らの周りの人たちはそうじゃなくて、親や彼女にはまだ偏見があって、自分の大事な友達も、肌の色が違うだけで認めてもらえなかったり、「私とどちらをとるの?」っていうような選択を迫られたり。

選手と選手、監督同士、それぞれの家族同士が、最初は肌の色の違う相手にひどい言葉を使ったりするのだけれど、タイタンズを応援する気持ちは同じで、タイタンズが勝つために、みんな自分の偏見を捨てて協力しあうようになっていくのです。

フットボールのチームじゃなかったらこんなに周りも盛り上がらなかったかもしれないのだけれど、そこはアメリカ、地元の人もみんな、タイタンズが活躍すればするほど、肌の色なんか関係なくみんな一心に応援するようになっていく様子が描かれていました。

とかく地域紛争などの多い世の中だけど、そのわだかまりを消して一つの目標、「勝つこと」に向かい、いつもはいがみ合っている者同士を協力させる力がスポーツにはあるのかもしれません。
北朝鮮と韓国が統一旗を持って行進したりというのもスポーツの祭典ならではのこと。
今開催中のラグビーワールドカップにアイルランドチームが出場しているが、ここでも普段は政治的に複雑な関係にある北アイルランドとアイルランド共和国は合同でチームを作っているそうです。
スポーツにやはり、政治や宗教などを超えて団結することを促す魅力があるのでしょう。

実話に基づいているということで、それぞれのその後も紹介されています。
「これが実話なんだな」ってことは、住む地域や人種に関係なく、お互いを尊重し合えば偏見や差別は乗り越えていけるんだということをまさに証明しているんですね。まだまだ希望はあるのだと励まされる思いがしました。
たくさんの人に観てもらいたい映画だなと思います。

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