ソラリス

2003年9月12日
不思議な感じの映画で、「で?これはいったいどういうこと?」って言うのが観た後の率直な感想。
ソラリスというのは惑星の名前で、彼は友人の頼みでその惑星の探索船に行くことに。行ってみると友人は自殺したと言われるし、残った乗組員達はみんなちょっと変。で、目を覚ますと死んだはずの妻がいるというストーリー。

ジョージ・クルーニーの回想と、突然現れた妻の回想と、宇宙船での出来事が絡まり合っていて複雑。でも、二人の回想から、ジョージ・クルーニーは、妻が自殺してしまったことにとても責任を感じていることがわかる。
妻も、自分がしたことで夫が怒ってしまい、家を出てしまったことについて、どうしていいかわからないほど混乱してしまっている。
結局二人は、お互い相手のことをとても愛しているのに、すれちがってしまって、永遠に別れてしまったということはわかった。

ストーリーはよくわからなかったのだけど、永遠に離ればなれになってしまった二人が、相手のことをとても想っていたからこそ不思議な形で出会えた。その人が一番求めている人を出現させる力を、ソラリスという星がたまたま持っていただけなのかも。
主人公とその妻がどんなに深く愛し合っていたかということは、とてもよく表現されていたように思うし、それだけで、ストーリーなんてよくわからなくてもいいのかもしれない。

純粋に、会いたい、会いたいと思っている人に会って、最終的には自分が人間として生きることをあきらめる人もいれば、せっかく会いたかったはずの人に会えたにもかかわらず、それを喜ぶことはできず、拒絶したり、あるいは自らの命を絶ったりするところが、人間という動物の行動パターンをそれぞれ表しているようでなんだか不思議な感じだった。

二人は最後には、一緒にいられるようになる。
どういう形でなのかは、映画を観ただけではわからないのだけれど、人間は肉体を捨てて魂だけになったときには、会いたい人にいつでも会えて、愛する人とずっと永遠に一緒にいられるようになるのかしら?
映画は決してそんな宗教色を出していた訳じゃないけれど、そんな風に考えることもできるのかも。
なんだかちょっと重たい映画でした。

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