HERO

2003年9月7日
なにより印象的だったのは、色の使い方がものすごくきれいな映画だということ。
舞台となるのは灰色や黒で囲まれた宮殿、そしてごつごつした岩や砂で囲まれた砂漠のようなところ。こんな殺伐とした場所だからこそ、美しくてあでやかな色の衣装がものすごく映えるのだ。

最近ハリウッド映画でもワイヤーアクションはあたりまえだけど、やっぱり本場の動きはすごいと思うんだよね。ハリウッドの映画は、現代的なアクションにワイヤーアクションを使うけれど、中国映画はその戦闘シーンすべてが「いかにも」という動き。
初めてこのような動きをみたのは「グリーン・デスティニー」だったけど、最初観たときは「なにこれ?」って思いました。
だけど最近はもうすっかり虜になってしまったようで、確かに現実離れしている動きかもしれないけれど、その現実離れっぷりにどうやらはまってしまったよう。
戦闘シーンの動きがトータルで美しければ、それが現実離れしていてもいい!私はそう思います。
実際ジェット・リーがリーサルウェポン4なんかで見せた動きは現実離れしてたけど、彼の本当の動きだと思うし、彼の動きの速さには共演者のメル・ギブソンも驚いていたくらいなんだから、多少脚色はあるにしても「あり得ない事じゃないかも」なんて思ってしまったりして。
隣に座ってたカップルの男性が、その現実離れした動きのたびに「ぷっ」ってふきだすのでちょっと興ざめしちゃったのが残念だったけど。

ストーリーも、事実と虚構を織り交ぜたような感じで、それと衣装の色の使い方が見事にマッチしてたかな。
私のまわりでは結構評価の分かれる作品ではありますが、私は映像の美しさ、アクションのきれいさから、結構評価してる作品。
映像の美しさだけならビデオでも楽しめるけど、CGなしのエキストラずらりの宮殿のシーンなどはやはりスクリーンで観た方が迫力があるかな。

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