ロック・ユー

2003年8月15日
劇場公開時から観に行きたいと思っていたのに結局見に行けず、このたびようやくDVDにめぐり会えて観ることが出来た作品。
(だってうちの近所のツタヤには1本しかないんだもん)

最初からクィーンの「ロック・ユー」の音楽で盛り上げてくれる。
監督自ら、現代の音楽や言葉で中世の雰囲気を出して観客にもなじんでほしかったというくらいだから、ま、ところどころに現代のものとも中世のものともなりきれない中途半端なちゃちさは感じられるとはいえ、全体としてはとても楽しめる。

馬上槍試合のシーンも、あたかもその場にいる観客の気分になれるくらい迫力のあるものだった。海外の中世の描かれている映画を観ると、いつも武器がとてつもなく大きくて重そうなのに驚く。日本の刀みたいに、「斬る」んじゃなくて「叩く」って感じ。同じようにこの映画に描かれる槍も「それって槍なの?竿かと思った」っていうくらい太くて重そう。

適度に笑いも織り交ぜ、友情とかロマンスとかって要素も盛り込んで最後まで一気に観られる。個人的に好きだったのは、ローレンスがテントで洋服を縫ってくれるシーン。カットされているけど、未公開シーンでも彼は洋服を縫っているのだ。ロンドンでの世界選手権でみんなが着ている服もきっと彼が縫ったに違いない。どうでもいいシーンではあるけど、そんなシーンがなんだかほほえましくて気に入ってしまった。

ひとつだけ残念だったのは、「ロック・ユー」が最初のシーンでしか流れないこと。
最後の闘いのシーンでもう一回くらい流れてもよかったかなーなんて思うのは日本人だけでしょうか。
だって原題はA Knight’s Tale で、どこにもロック・ユーなんてつかないし・・・
どうやらチョーサーという作家が本当にA Knight’s Tale という作品を書いているようだ。
英語圏の人にはなじみのある話なのかな?

あとは、ジョスリンの主人公に対するとてつもなく自分勝手なお願いにもかなり腹が立ったけど。あーでも世の中には本当にこんなわがままな女が存在しているんだろうな。やだやだ。

これから観る人に一つアドバイスを。
エンドクレジットを最後まで観ると、「なんなのこのシーン???」っていうシーンがあるのでお見逃しなく!

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